Crystal Bowersox(クリスタル・バウワーソックス)ってどんな人?
【1985年生まれ - 6歳で発症】
クリスタル・バウワーソックスは2010年の「アメリカン・アイドル」シーズン9で準優勝になったオハイオ州出身の歌手です。その年に発売したアルバム、Farmer's Daughterは全米で28位を記録しました。
アメリカン・アイドルで女性が決勝に残ったのは2007年に優勝したJordin Sparks(ジョーダン・スパークス)以来の快挙。クリスタル・バウワーソックスが1型糖尿病であったこともあってか、当時アメリカでは話題になっていました。
ちなみにアルバムのタイトルトラックになっている曲、Farmer's Daughter(ファーマーズ・ドーター)は家庭内暴力をテーマにした曲。
母と決別する決心をした主人公が生まれ育った故郷を離れる気持ちを歌った悲しい曲ですが、力強い彼女の歌声からはどこか希望の光も感じられる…そんな曲です。
番組中で1型糖尿病 (T1D) を告白
↓Youtube【 Farmer's Daughter 】
彼女はアメリカン・アイドルの収録の中で、1型糖尿病であることを告白しています。
準優勝は決して順調に勝ち取れたわけではなく、オーディション中の2010年3月2日、彼女は糖尿病性ケトアシドーシスの状態になってしまい入院しなければならなくなってしまいました。なんとか日を改めて歌わせてもらえるよう頼み込んだ結果、彼女の審査スケジュールを翌日にずらしてもらえることに。
最終的にオーディションは準優勝の成績で終えることができていますが、この時はあやうく失格になりかけています。
2歳で両親が離婚し、6歳で1型糖尿病を発症し、妊娠6週間後には父親が彼女の元を去ってしまうという、かなり波乱な人生を送ってきたクリスタル・バウワーソックス。「6歳の時に1型糖尿病の発症と共に弾き始めたピアノは、つらい感情を浄化するための方法だったんだと思う。」と、当時を振り返っています。
16歳の時に移り住んだシカゴでは駅でストリートパフォーマーとして音楽を演奏していた時に、父親の元で健康保険に加入するための条件が満たせなくなることが判明。健康保険の期限が切れてしまった後は極度の貧困状態に陥り、薬局でインスリンをもらうために懇願してまわらなければならなかったそうです。
クリスタル・バウワーソックスはアメリカン・アイドルでのキャリアの後、これまで自分が苦しんできた1型糖尿病へ向けられる世間の偏見を変えたいと思うようになったと言います。
そして、同じアメリカン・アイドル出身で、同じ1型糖尿病を持っている第5シーズンのエリオット・ヤミンとも一緒に活動することにより、1型糖尿病の人たちにとってよりよい生活が実現するようにしていきたいとその思いを語っています。