①腱鞘炎ってどんな症状?

腱鞘炎(けんしょうえん)とは?
  1. 指などの関節を曲げるための「腱」を包んでいる「鞘(さや)」のような組織が頻繁に使われることによって発生する炎症のこと。
  2. 手の指の場合、ひどくなると手を握ることだけでなく、指をまっすぐに伸ばすこともできなくなる。
  3. 常に握力を必要とする仕事や、指を頻繁に動かすピアニストなどでは職業病のようなもの。

そういうものがあるってことは噂には聞いてましたがまさか自分がなってしまうことになるとは思いもしませんでした。

腱鞘炎になってしまっている方はわかると思いますけど、あれって地味に痛いし仕事にも支障が出ますよね。

そしてそもそも仕事してたらなかなか治らないから無限ループになって、仕事の効率は下がるしテンションも下がるし・・・

私もそんな状態でした(^^;)

私は1型糖尿病を患っているので普通の方よりは腱鞘炎になりやすい体質なんだと思いますが、今では通常時の痛みはありませんし、手も普通に握ることができています。

じゃあ一体どうやって痛みを取り除いたのか、私がいろいろ試したことを書いていきたいと思います。

ちなみに私が発症したような、手の指の腱が鞘に引っかかって弾かれるような症状がでる状態を一般的に「ばね指」と言い、この記事で書いてる腱鞘炎はすべてばね指について書いてます('ω')

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②なぜ、ばね指になってしまったのか?

ばね指ってのは、仕事でいつも何かを握って握力を使い続けていたり、指を頻繁に動かさないといけない人が発症しやすい怪我です。

私は食品工場での勤務が長く、以前ある食品工場で働いている時に腱鞘炎を発症させてしまいました。

その時の仕事は、大きなヘラのようなものでケースから『あんこ』を切り取って、すくって、機械に投入するというもので、その作業を朝からお昼過ぎまで継続的に行っていました。

今思うと、最初は慣れない作業なのでやっぱりいつも利き腕である右手ばかり使ってしまったこともよくなかったんだろうし、もっと効率の良いやり方を早く覚えられれば負担は減ったんだと思いますが、

「なんか右手が痛いな・・・('Д')」

と思った時からあっという間に悪化していきました。

そして、気づいた時には右手を握ろうとしても腱の鞘が固まってしまっているのと痛みとで、指が手の平に全くつかないような状態になってしまっていたんです。

腱鞘炎が酷かったころ

再現するとこんな感じです。

症状がMAXだった時はほんとうにこれ以上手を握り込めなくて、反対にピーンと伸ばすこともできなくてかなりつらい状態でした・・・

さらにその右手をかばって左手ばかりを使った結果、両手の指が腱鞘炎になるというアンビリーバボーな状態になってしまってたんです(*'▽')

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③ばね指はどんな痛みだったのか?

いちばん痛むのはいつ?

まず一番痛いのはいつかっていうと、それはズバリ、

寝て起きた直後です。

なんでこんなに痛いの!?ってくらい寝起きは痛いです。

それは長く眠れば眠るほど悪化するようで、疲れたから早く寝てぐっすり眠って仕事に行こうとした朝なんて特にひどかったように思います。

理由としてはたぶんですけど、寝てる間に無意識に指を握り込んでしまっているんでしょうね。

そのため、硬くなっていて安静にさせないといけない腱鞘を無理やり使ってさらにひどくさせてしまう・・・

だから朝起きて30分近くは何もできないくらい指が動かなくなってました(笑)

痛みがあるとこんなこともできない!

ばね指がひどくなってくると、痛みでいろんなことがやり辛くなってきます。

ばね指でこんなことが起こった!
  1. 車のワイパー、ウインカーが勝手に作動する!('Д')
  2. ペットボトルのフタが開けられない!('Д')
  3. レジで小銭をすぐに取り出せないし、お釣りをちゃんと受け取れない!('Д')

すぐに思い出せるくらいでもこれくらいは日常的に実害がありました。

車のワイパー、ウインカーが勝手に作動する

ばね指になると指が握り込めなくなることはもうお伝えしましたけど、そうなるとハンドルを完全に握ることもできなくなるんですよね・・・

絵でも描いてわかりやすく表現できるといいんですけど、イメージとしてはセレブがワインを飲むときのグラスの持ち方みたいに小指と薬指が立ってるような感じです。

その状態でカーブの時にハンドルを切ると・・・わかりますよね?ワイパーやウインカーのレバーに当たってしまうんです。

危険度的にはMAXですね(;'∀')

ペットボトルのフタが開けられない

私の場合は両手の薬指が一番やられていたのでそこに力がかけられず、親指と人差し指だけで器用に開けてました。

レジで小銭をすぐに取り出せないし、お釣りをちゃんと受け取れない

これは地味に恥ずかしかったです。

指がうまく動かせないから会計の時に小銭がうまく取り出せなくてモタモタしてしまうんです。

だけどそれ以上に嫌だったのが、店員さんからお釣りの小銭を受け取るときでした。

お釣りを受け取る形にするために指と手の平でいい感じに受け皿を作れないんですよ・・・

浅めの手の平でいいのにやたら深めの手の平になってしまい、店員さんが渡しづらそうな感じになってしまうことがあったので申し訳なくなる時がありましたね(;´Д`)

④治すためにやったこと

腱鞘炎(ばね指)を治すために試したけどダメだったこと

  • 手の平を冷やす
  • 手の平を温める
  • 肩から手の平までを揉む
  • 針治療、電気治療を受ける
  • 就寝時に握らないように固定する
  • 温泉に入る

などなど、まさにワラにもすがる気持ちで他にも考えられるいろんな方法を試しましたが、どの方法も一時的にすら改善はしませんでした。

手の平を常に温めるために足湯の機械まで買って時間を見つけては手を漬けたりしてたんですけど、電気代がかかるのと床が濡れるだけで何一つ変わらずだった時は本当にガッカリしてしまいました(笑)

そもそもネットを見ても、

『温める』のか『冷やす』のか、

『ある程度動かす』のか『できるだけ動かさない』のか、

いろんな情報が出てくるんでそこまで期待はしていなかったかもしれません。

もう自分はこのままだと一生、手を握ることはできないかもしれない・・・冗談ではなく本気でそう考えて、悲観的になってましたね(-"-)

最後の手段が注射だった

もともと、手の指の腱鞘炎を治すための確実な手段として、『手術』と『注射』があったことは知っていました。

だけどサイトで検索したところ、この2つの方法はリスクが高いからあまりお勧めはしない・・・というネガティブな情報が少なからずヒットするので、できれば避けたい方法でした(;´・ω・)

特に『手術』に関しては、手術時間は20分程度と短いものの、抜糸までおよそ10日、仕事に復帰できるようになるまではさらにかかるということで選択肢には入れられませんでしたね。

ということで私は最後の砦、整形外科に行くことにしたんです。

先生は私の指を触診するなり、

「あー、これはひどいねぇ( ゚Д゚)」

そして、注射を打つことに。

注射に使った薬剤は『ケナコルト』って名前のステロイドでした。

この注射が痛いのなんのって・・・

「ギャアアアア!!(;゚Д゚)」

でした・・・

あくまで私の場合はですけど、悪化してからも酷使してしまって骨みたいに硬くなった腱の鞘に針を刺されたからギャアでしたけど、もっと早い段階で行けばそれほど痛くないのかもしれません。

それで現在はどうなったかと言うと・・・

手をグーにした写真

どうですか?しっかりと握れていますよね!ちょっと指が乾燥してますけど(笑)

ちなみに以前の可動域はこのくらいでしたから劇的によくなったと言ってもいいと思います。

注射をしてすぐにではないですけど、翌日か、また翌々日くらいにはよくなってましたね。

なんていうか、今まで炎症を起こして軟骨みたいにコリコリになってた指の腱鞘がフニャフニャになったみたいな・・・そんな感覚でした(*'▽')

まとめ

あくまでも私の経験談ですけど、悪化しきってしまったばね指を治すには手術か注射しかないと思います。

手術は会社を休んだ上に日常生活でも手を使わないでいられる人しかできないし、ノーマンズランドと呼ばれる手の平にメスを入れるのは怖いですよね。

ちなみにノーマンズランドってのは、神経がたくさん通ってる手の平のことを指す医療用語みたいなもので、『踏み入ってはいけない場所』みたいな意味です・・・

「じゃあ注射で治るみたいだしまあいいか!(゚∀゚)」

と、速断していいわけでもありません。

私も色々調べましたけど、注射は注射で『腱鞘が弱くなって握力が衰える』などなどおっかない情報が載ってたりします。

この辺の情報は医学的にどうなのかはわかりませんし、お医者さんの腕にもよるのかもしれませんが、私はリスクをおかしてでもこの症状から抜け出したい!と思ったんです。

でも、とにかく注射を打ったことで今まで握れなかった手を握ることができるようになったことだけは間違いありません。

あとは自己責任・・・ってちょっと突き放した言い方かもしれませんが、ばね指などの腱鞘炎に悩んでて、

「もうどうにもならねえ!(;゚Д゚)」

って悩んでる方は選択肢に入れてみてもいいかもしれません。

あとぶっちゃけて言うと、今は握ることはまったく問題ないですけど、逆に指を反らせることはまだ以前みたいにはできません。

だから筋トレする時に腕立て伏せで手を床にビタッとつけて、指を広げるのはまだ少し痛いです(^^;)

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