1型糖尿病って知ってますか?

私はこの病気を17歳の高校2年生の夏に発症しました。

「糖尿病」は誰もが知っているメジャーな病気だけど、そこに「1型」と「2型」があることを知っている方はもしかしたら少ないかもしれません。

私も最初は知りませんでしたがもちろん今では知っていますし、10年、20年と生活をしてきた中で経験したことや失敗したことなどもたくさんあります。

そんな私と同じ1型糖尿病の方、また、息子さんや娘さんが1型糖尿病になってしまった方などに、少しでも自分の経験談で役に立てる部分があればいいなと思います。

① 1型糖尿病とは?

人間は、血液中に流れるブドウ糖をエネルギーとして利用して生きています。

その為に必要なのが、膵臓で作られる「インスリン(インシュリン)」です。

糖尿病は簡単に言えば、ブドウ糖をエネルギーとして利用するために必要なインスリンが膵臓で十分に作られない、またはまったく作られない病気です。

そして、その糖尿病には2種類あって「1型糖尿病」「2型糖尿病」という分け方をします。

1型糖尿病
  • インスリンを作るための膵臓を自分の免疫細胞が破壊してしまう
  • インスリンが完全に作られなくなる
  • 若年層で発症することがほとんどであり、糖尿病患者の10%ほど

 

2型糖尿病
  • 運動不足、食べすぎによる肥満から発症する可能性が高く、遺伝するとも言われている
  • インスリンの出が悪くなるが完全に出なくなるわけではない
  • 糖尿病患者の90%ほどがこのタイプ

また、1型の糖尿病はその発症の仕方というか進行の速さでも3通りのものがあります。

  1. 劇症1型糖尿病
  2. 急性発症1型糖尿病
  3. 緩徐進行(かんじょしんこう)1型糖尿病

①劇症1型糖尿病

発症してから1週間くらいでインスリンがほとんど出なくなってしまいます。早急にインスリンを補充しないと合併症を発症してしまう可能性もあるためかなり危険な発症の仕方です

②急性発症1型糖尿病

発症してから数か月でインスリンが出なくなってきます。1型糖尿病患者の中では最も多い発症の仕方で、私もこのタイプだったように思います。

③緩徐進行1型糖尿病

発症し始めから半年~1年は膵臓で作られるインスリンの効きが悪くなってきているような状態なので、2型糖尿病と間違えられやすいかもしれません。しかし最終的にはインスリンは作られなくなります。

1型、2型にかかわらず糖尿病になると血糖値が高くなってしまいがちです。

その為、のどの渇き多尿倦怠感などの症状が出たり、血糖値が高い状態が続くことによって「神経障害」「腎臓病」「白内障」などの『三大合併症』と呼ばれる病気を併発してしまう危険性もあります。

② 1型糖尿病の足音・・・

あれは忘れもしない、高校2年の夏の暑い時期でした。

休み時間にトイレに行っても次の休み時間まで我慢できなかったり、やたら体がだるかったり、微熱が続いたりといった今まで感じたことのない体の不調を感じました。

私「これは絶対におかしい…」

そう思った私はとりあえず近所の内科を受診したんです。

医者A「風邪ですね」

私「風邪でこんな症状が出ることがあるのか…それなら薬を飲んでれば治るだろうしよかったよかった!」

なんて能天気に考えてました(笑)

そしてそれから約1か月、そのままの状態で普通に高校に通い続けることになりました。

③ 悪化していく体調

それからの1か月間、相変わらずトイレは1時間に2回は行きたくなる、喉は猛烈に渇くしやたら疲れる…。

そんな状態なのでもちろん授業にも集中できないし、夜もまともに眠れません。

その当時、私はコンビニでレジ打ちのバイトをしていたんですけど、もちろんしょっちゅうトイレに行かせてもらわないと落ち着かなかったんで、変な奴だと思われていたかもしれません(笑)

自分でもトイレが異常に近いとは感じてましたけど、おかしいと自覚する一番の決定打になったのは、おやゆびが頻繁に「つる」ようになったことです。

ちょっとレジを打つと右手の親指がつってしまいうまくレジを打つこともお金を受け渡すこともきついんです。

これはさすがにおかしいと思い、以前行った病院とは違う病院を受診することにしました。

④ 病気が発覚

医者B「糖尿病ですね」

診断結果はあまりにもあっさりと下されました…。

以前の病院ではこれだけの異常な状態を問診の時に伝えていたにもかかわらず、血液検査、尿検査などを一切やっていなかったんです(笑)

2019年の今でこそセカンドオピニオンが当たり前の時代になりましたが、当時はそんな言葉も世間一般に広まっておらず、また、まだ学生だった私は医師という権威のある立場の人間の言葉を疑うことはありませんでした。

医者B「もう少し発見が遅れていれば命にかかるような危ない状態だったよ」

私「え…?そんなに危険な状態だったの…?( ゚д゚)ポカーン」

ちなみにその時の血糖値は確か500弱であると告げられましたが、もちろんその時の私にはそれがどれほど異常な数値であるかはピンときませんでした(笑)

⑤ 1型糖尿病との付き合いの始まり

こうして私は1型糖尿病との診断を下され、それからの長いインスリン治療の日々が始まりました。

初めのころは診断されたこの病気に対して知識もなかったことから、それほど深刻には考えていなかったかもしれません。

1型糖尿病であるとの診断をしたお医者さんも、「治療すれば治るから!」って言ってましたしね。

数ヵ月後に、それが私を元気づけるための嘘だとわかったときは逆にかなり落ち込みましたけど(;'∀')

今はネットが発展している時代なので、1型糖尿病のことを調べようと思えばすぐにある程度の情報は手に入れることができると思います。

だけど20年以上前は、パソコンを持っている人はほとんどいなかったと思いますし、ネットカフェなんてものも広まってなかったですから、とにかく自問自答しながら血糖測定とインスリン注射をし続けることしかできませんでした。

そんなこんなで私がインスリン治療を始めてからこの記事を書くまでに24年が経過しました。

その24年間とこの記事を書いて以降の、仕事やプライベートのいろいろなシーンにおいて考えたこと、感じたこと、経験したことなどを自分なりに書いていきますので、ほんのわずかでも同じ境遇の方のお役に立てればいいなと思います。

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