1型糖尿病になったからには、毎日のインスリン注射が欠かせないわけですけど、このインスリン注射って打つ量とタイミングが本当に難しいんです。
打つ量が不足していると血糖値はいつまでも下がらず高血糖の状態が続いてしまいます。
しかし、反対に打つ量が多すぎると今度は低血糖になってフラフラのかなりヤバくてきつい状態になってしまうんです。
だから血糖値が高くも低くもないベストな数値を維持するには、今現在の自分の血糖値がどういう傾向にあるのかを常に理解したうえで、必要であればインスリン注射を打つということが必要になってくるんですよね。
血糖値を測定した時に、「上がり始めなのか、下がり始めなのか、留まっている状態なのか」によって、同じ100でもその後の対応を変えないといけないですから。
昔は血糖値を測定するためには、測定器本体に使い捨てのセンサーを取り付けて、針で指の血を抜いて、センサーに血を吸い取らせて・・・と、少しめんどくさい手順を踏まなければなりませんでした。
そして使い捨てセンサーも好き放題に使えるわけではなく、病院で処方できる量には限りがあります。
なので血糖値をちょくちょく測定することが精神的にも物理的にも難しくて、それで測定がおろそかになって血糖値がガタガタになるってこともあったと思います。
でも今は、その血糖測定のわずらわしさを解消してくれるスグレモノ『freestyle リブレ』という機器があって、私はそれを使っているので血糖測定はかなり楽になりました(*'▽')
① 今までの血糖測定器(採血での電極法)のデメリットとは?
その『リブレ』のメリットについてはまたの機会にお披露目するとして、じゃあ今までの血糖測定器はどんなところが使いにくかったのかまとめてみました( ー`дー´)
(1)使い捨てのセンサーを出したり付けたりがめんどくさい
今までの血糖測定器だと、測定するごとに本体に使い捨てのセンサーを取り付けて測定しなければなりませんでした。
- 使い捨てセンサーが入っているケースをバッグ(ポーチ)から取り出す
- 使い捨てセンサーのケース(または個包装)を開け、本体にセンサーを差し込む
- 指に針を刺して血を出す
- センサーの先端から血を吸い込ませる
- 測定が完了するまで3~5秒ほど待つ
慣れてくると全部で1分もあれば測定まで完了しますが、忙しい時はこの1分でも惜しいことはあるんですよね。
特に、私は工場で働いているので現場にはもちろん血糖測定器のセットは持ち込めませんから、いちいちロッカールームまで戻って測定しないといけないんです。
血糖値が安定しない時は2時間に1回くらいは測定したいんですけど、現場が忙しいのにそんなに頻繁には仕事を抜けられなかったりします(+_+)
なので、一瞬のスキを見つけて「今ならいけるっ!( ー`дー´)」って臨機応変に判断してロッカールームまで走るわけなんです(笑)
そして、急いで測定して現場に戻りたいけど、高血糖だった場合はその場で注射を打たなければいけません・・・
こんな感じで、一分一秒でも短い時間で血糖値を測りたい時なんかは、血を抜いて測定するやり方はかなり面倒に感じてしまうんですよね。
(2)抜いた血の量が少なくてエラーになることがある
これは特に冬場に多いトラブルです。
1型糖尿病によって、ただでさえ血行が悪くなっているところに冬の寒さで指先まで冷え切ってますから、血は出ずらいです。
それに、慣れているとはいえやっぱり指先に針を刺して血を抜くというのは多少のストレスになります(;^ω^)
Mっ気があれば問題ないのかもしれないですけど、私は痛いのは嫌なのでどうしても採血のための針を浅めに刺してしまいがちになるんです。
そうすると血が少ししか出なくて、でももう一回刺すのは嫌だからそのまま強引に測定して・・・
「ピーーーーーーーーーーーーーー( ゚Д゚)」
血の必要量が足りないことによる測定エラー音です(笑)
しかもこのエラーになったタイミングでは指先の血がもう止まり始めていることもあるので、場合によってはもう一回指先に針を刺して・・・なんて2度手間になってしまいます。
だから、家みたいな安心してゆっくり血を抜いて血糖値を測れるシチュエーション以外では、落ち着いてできなくて失敗することが少なくないのでめんどくさかったですね。
(3)持ち運びがかさばる
かさばる…って方言じゃないですよね?(笑)
一応ですけど、【場所をとる】みたいな意味です。
私が使ってた使い捨てのセンサーは30枚入りで、それが丸い筒状のケースに入っていたんです。
「その筒状のケース」と、「測定器の本体」と、「刺突のためのキット」とを専用のポーチに入れて・・・
ってすると、センサーが入っているケースが丸いのもあってなんかムダにかさばるんですよね(-_-;)
私みたいに、出かけるときに必要なものはポケットに入れて手ぶらでいたいって人にはそこそこ邪魔になるとおもいます。
だから私はポケットに入れて持ち歩けるよう、1型糖尿病になってからは大きめのポケットがあるカーゴパンツしか履かないようになってしまいました(笑)
それと、飲み会とかに行く前の場合、なるべくポケットにすっきり入るように、「センサーは4枚もあれば足りるかな?」って予測してその枚数だけケースから抜いて、かさばるケースは家に置いて出かけたりしてましたね。
(4)就寝中トイレに起きた時などの測定が難しい
最後は1型糖尿病の永遠の問題・・・就寝中に目が覚めた時の血糖測定についてです。
難しいってのは技術的なことじゃなくてメンタルの問題ですね。
1型糖尿病の人は6時間、7時間ぶっ続けで眠れる日って、一年のうちに10回あるかどうかじゃないでしょうか?少なくとも私はそうです( `ー´)ノ
なんでかっていうと、基本トイレに行く頻度が多い上に、寝てる間に高血糖になってくると余計にトイレに起きてしまったりする可能性が高くなってしまうからなんです。
そしてトイレに起きてしまったときには、
とかって考えたりはもちろんするんですけど、、、なんせ眠さMAXですから( ゚Д゚)ネムヒー
って都合のいいように解釈してそのまま眠ってしまうんです(˘ω˘)
だって明日も仕事で早起きしないといけないし眠さMAXだっていうのに、いちいちセンサーを本体にさして、血を抜いて、測定して、失敗したからもう一回やって・・・なんてやってたら目が冴えてしまいます。
いや、しなきゃだめなんですけどね(-_-;)
それでそのまま寝てしまってまた1、2時間後に猛烈な尿意で目が覚めます。
この段階で気づきます。「ああ、やっちまったな・・・( ゚Д゚)」と(笑)
そのあとおそるおそる血糖を測定すると400!なんてこともけっこうあります。
ちなみにこれは、ドラゴンボールで成長して背が高くなった孫悟空が本気出して重い道着を脱いだうえにさらに気を解放した時と同じくらいの戦闘力、じゃなくて血糖値です。
ここまで血糖値が上がると超即効型の注射を打ったところでなかなか下がるものではないです・・・
しかももうすぐ太陽が昇る。
こうなってしまうと出勤して会社についても明け方打ったインスリン注射の効果は表れず、高血糖が続きます。
そしてバタバタ働き始めた8時半過ぎころに、明け方に打ちまくったインスリン注射が効いてきて、今度は恐怖の低血糖がやってくるわけです(゚Д゚;)
またあとで書きますけど、明け方は成長ホルモン?とかの関係で特にインスリンの効きが悪くなるみたいなんですよね。
というわけでこのめんどくさい自己血糖測定は就寝中の血糖測定をおろそかにしてしまうことがデメリットでもあると思います。
まとめ
いろいろと(採血による電極法での)自己血糖測定器のマイナス点を書きつづってしまいました。
でもこれは私のような実際使用している患者の意見を聞いてもらって少しでも医学の発展にムニャムニャ・・・
ということなので関係者の方が気分を害したらお詫びします。
まあ、それでもこの自己血糖測定器がない時代に比べたら飛躍的に楽にはなってるんでしょうけどね(笑)
就寝中の血糖値は低い部分を狙ってインスリンを打つのも怖いので、とりあえずはドラゴンボールでラディッツ戦を終えた後のクリリンをブルマがスカウターで測定したときの戦闘力くらいには抑えたいもんですね。
1型糖尿病とは関係ないところにハイライトを入れてしまいましたが、ちなみに200くらいってことです('ω')