【目次】
①運転記録証明書ってどんなもの?
運転記録証明書とは、過去5年間、3年間、1年間の交通違反や交通事故による累積点数や、免許停止・取消など行政処分の結果が記載された公的な書類です。
国土交通省により、トラック・バス・タクシーを始めとした運転の業務に就く場合には、会社は運転記録を確認することが義務付けられています。
なので、必要とする記録の期間は会社によって5年だったり、3年だったりと違いはありますが、採用面接時には必ずと言っていいほど提出を求められることになります。
②申請の方法・費用
(1)即日発行はできない
運転記録証明書を発行しているのは、各都道府県に設置された警察庁所管の特別民間法人である自動車安全運転センターです。
即日発行はできないので、すぐに必要な方はなるべく早く申請するようにしましょう。
住んでいる住所の近くに自動車安全運転センターがあれば直接申請するのが一番簡単で早い方法ですが、近くにない場合は運転免許センター(運転免許試験場)でも受理してもらえます。
申請用紙は最寄りの警察署や交番にも置いてありますが、警察署で申請することはできません。
自動車安全運転センターや運転免許センターで直接申請した場合は1週間以内には郵送されますが、どうしても早く必要なときには自動車安全運転センターの窓口に行けば3日ほどで受け取ることが可能です。
(2)郵便局やゆうちょ銀行から申請も可能
記入した申請用紙と手数料を払うことで郵便局やゆうちょ銀行から申請する方法もあります。
ゆうちょ銀行や郵便局から申請した場合には郵送されるまでに1~2週間くらいかかってしまうので、急ぎの方は注意が必要ですね。
発行手数料は1通につき670円ですが、郵便局での受付はさらに払込料金がプラスされます。
(3)忙しい場合は代理人に依頼することもできる
仕事で忙しくてどうしても本人が申請しに行けないときには委任状と申請用紙を一緒に提出することで、代理人が運転記録証明書を申請することもできるようになっています。
その際にはスムーズに申請するために、運転記録証明書が必要な人の運転免許証番号と、代理人の本人確認書類(運転免許証など)を準備しておくことをおすすめします。
③運転記録証明書の記載内容
④行政処分を受けた回数
こちらは私の過去5年間の運転記録証明書です。
私は事故や違反はゼロだったので内容の項目には「以下余白」と記載されていますが、もし違反があれば、
- 〇年〇月〇日|放置駐車違反(駐車禁止場所など)|2点
- 〇年〇月〇日|信号無視(赤色等) |2点
などと記載されます。
ちなみに、人的被害の無い事故や点数が加算されない軽い物損事故については、行政処分上は無事故の扱いになるため運転記録証明書には記載されません。
④優良運転者にはSDカードが交付される
「運転記録証明書」または「無事故・無違反証明書」を申請したときに、さかのぼって1年以上事故・違反の記録がない場合にはSDカードが交付されます。
SDカードの種類は無事故・無違反の期間ごとに5種類。
- 1年以上・・・グリーンカード
- 2~3年・・・ブロンズカード
- 4~9年・・・シルバーカード
- 10~19年・・・ゴールドカード
- 20年以上・・・スーパーゴールドカード
交通事故防止対策として優良運転者を優遇する制度であるSDカードを持っていることで、割引の特典を受けることが可能です。(※割引が受けられる機関・店舗の詳しい情報は各都道府県の自動車安全運転センターにお問い合わせください。)
私が住んでいる県での協賛事業者、対象商品は以下のようになっていました。
医療機関(人間ドックなど) | 飲食店 | 宿泊料 |
学習塾 | 不動産 | 生活支援 |
葬祭 | スイミングクラブ | 引っ越し |
スキー場の割引 | タイヤ | 洋服 |
倉庫サービス | メガネ・宝飾品 | レジャー(ゴルフ場) |
マイカーローンの優遇 | レンタル用品 | ガソリン |
レンタカー料金 | カイロプラクティック | クリーニング |
理髪料金 | ギフト商品・記念品 | 自動車整備 |