【目次】
①息を飲むほど郷愁的で懐かしいメロディ
健康面や金銭面に不安を抱えていたり、職場や学校の人間関係に悩んで精神的に疲れ切ってしまうとホント辛いですよね…。
そういう時は落ち込んでいる自分の境遇に近い歌詞に浸ったり、気持ちに寄り添ってくれるような暗い曲を聴いたり、激しめの曲で憂鬱な気持ちを吹き飛ばしたり、自分の好きな音楽を聴くことで癒される人も多いと思います。
私がそんな状況に陥った時に聴いて癒される曲のひとつに「シルクロードのテーマ (絲綢之路)」という曲があります。
1980年に放送された『NHK特集 シルクロード - 絲綢之路(しちゅうのみち)』。
絲綢とは中国語で絹織物、つまりシルクのこと。
東西の文明を交流させたシルクロードの全容を初めて撮影したこの番組の音楽を担当したのが、世界的なシンセサイザー奏者の喜多郎さん。
悠久の時の流れを感じさせる、エキゾチックで幻想的なシンセサイザーのメロディはどれも感動的なものばかり。
壮大で美しい曲で埋め尽くされた番組のサウンドトラックの中でも、特に私の胸を熱くした曲。それが「シルクロードのテーマ (絲綢之路)」でした。
繰り返しの辛い毎日に疲れ果てて疲れ切った心も、目を瞑ってこの曲を聴いていると不思議と癒されてしまう。
まさに『心が洗われる』『琴線に触れる』といった表現がピッタリの美しい曲だと思います。
↓Youtube【喜多郎(シルクロード)絲綢之路】
②ロイヤル・シンフォニック・オーケストラ バージョン
喜多郎さんによるシンセサイザー演奏とは違い、オーケストラの立体感のあるサウンドならではの壮大な感動を味わうことができるアレンジになっています。
オリジナルよりもアレンジが凝ったドラマチックな仕上がりになっていて、私はどちらかというとこちらの方が好みですね。
↓Youtube【絲綢之路 シルクロードのテーマ - NHKシルクロード巡礼 名曲集 -】
③まぶたの裏に浮かぶ雄大な景色と美しい夕日…
もともと「シルクロードのテーマ(絲綢之路)」は私が小学生だった時の卒業式で流れていた、思い入れの深い曲。
でもその当時はまだインターネットも普及してなかったし、その時は曲名はわかりませんでした。
だけどそれから何十年も経って、大人になってからボケーっとYouTubeを見ていたら聞き覚えのある懐かしい曲が…。
イントロが流れた瞬間から人知を超えた力で強烈に心が浄化されるような感覚。
そのまま目をつむると、まぶたの裏に浮かんでくるのはシルクロードの雄大な景色と美しい夕日。
そう、その曲こそが小学生の時の卒業式で感動した「シルクロードのテーマ(絲綢之路)」だったんです。
改めて最初から最後まで通して聴いてみたけれど郷愁的で幽玄なメロディは涙とため息が出るほど素晴らしく、心が疲弊した時には抜群のヒーリング効果を発揮してくれる。
後世に語り継がれるべきニューエイジの名曲と自信をもって断言できる、正真正銘の名曲です。
④2001年には「Thinking of you」でグラミー賞を受賞
過去に喜多郎さんは世界で最も権威ある音楽賞、グラミー賞に17回もノミネートされています。
そして2001年にはグラミー賞のベスト・ニューエイジ・アルバム賞を「Thinking of you」で見事に受賞。
他にも、1994年にはアメリカ映画「天と地 (原題:Heaven & Earth)」の音楽を担当し、ゴールデングローブ賞の作曲賞も受賞しているすごい人なんです。
エキゾチックな楽器、幻想的な環境効果音を取り入れ、エレクトロニカ、フォーク、クラシック、ポップなどの様々なジャンルの音楽を効果的に融合させたような音楽のことで、ヒーリングミュージックとしての側面も。
この分野では特にアイルランドの歌姫エンヤが有名。グラミー賞でエンヤは過去に、下の4枚でベスト・ニューエイジ・アルバム賞に輝いています。
- 1993 … Shepherd Moons
- 1997 … The Memory of Trees
- 2002 … A Day Without Rain
- 2007 … Amarantine
ヨーロッパ、アジア、南アメリカ、オーストラリア各国の、アメリカ映画業界に関わる新聞・雑誌記者による団体で構成されるハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の会員が評価し、選定する賞。
毎年1月に発表されるこの賞はアカデミー賞の前哨戦としての顔も持っているため注目度も高いです。