綾瀬はるかさん主演で2013年に放映された大河ドラマ「八重の桜(やえのさくら)」。
ドラマの舞台にもなった会津若松 鶴ヶ城(つるがじょう)は幕末の戊辰戦争では一カ月にも及ぶ激しい戦いが行われた場所です!
鶴ヶ城からすぐの場所にある茶室「麟閣(りんかく)」 、車で1.5kmほどの場所にある「御薬園(おやくえん)」など、鶴ヶ城近辺にはセットで楽しむことのできる場所がたくさんあるのでおすすめできる観光スポットだと思いますよ!
【目次】
鶴ヶ城(若松城)
地元福島県では「鶴ヶ城」の名称で親しまれていますが、同じ名前の城が他にもあるため国の史跡としては「若松城」という名で登録されています。
会津鶴ヶ城は蒲生氏郷、伊達政宗など名だたる武将が城主を務めたことでも有名なお城。
600年もの歴史を持ち、戊辰戦争では新政府軍の猛攻を受けながらも1カ月間耐え抜いた堅守の城でもあるんです!
1. 駐車場~鶴ヶ城入口
国道49号線から市役所の脇の道を抜けると「鶴ヶ城入口」の看板が見えてきました。
信号の下にはうっすらと鶴ヶ城が見えています!
周りには有料の駐車場が三か所ありました。
私たちが今回停めたのはその中でも一番大きい駐車場、鶴ヶ城の西にある「西出丸」です。
料金は最初の2時間が300円で、その後は1時間経過するごとに100円がかかります。
駐車場から鶴ヶ城方面に歩いたところにある「鶴ヶ城喫茶」です!
- 銀シャチ焼き…200円~
- あげもち…350円
- 天ぷらまんじゅう…220円
- 会津産馬肉メンチカツ…350円
などなど、おいしそうな食べ物がたくさんあるのでここで小腹を満たしてから行くのもありかもしれません♪
うちの嫁ちゃんは会津産馬肉メンチカツを選びました!
馬肉の風味が豊かで、ちょっぴり塩味の効いた激ウマなメンチカツでしたよ♪
それと、鶴ヶ城喫茶の隣にある観光案内所の中は芸能人のサインが何十枚と飾られています!
写真撮影はNGだったので掲載することはできませんが、ちょっと見ただけでも「中村雅俊さん」「妻夫木聡さん」「松田龍平さん」「ハライチの澤部さん」などなどたくさんの方のサインがありました!
鶴ヶ城喫茶のすぐ近くから見た鶴ヶ城です!
この位置からだと鶴ヶ城を下から見上げる感じになるんですよ。
今回、いろんな角度から鶴ヶ城を見てきましたけど、このアングルが一番お城の魅力が伝わる角度で写真が撮れるような気がしました。
ちょっと上り坂になっている「武者走り」と呼ばれる通路を抜けると入場券売り場が見えてきました。
こちらではこの敷地内にある「鶴ヶ城天守閣」「茶室"麟閣"」の入場券を購入することができます。
ここから1.5kmほどの場所にある「御薬園」にも行くのであれば、3施設セットの入場券が割引価格で売られているのでそちらの購入がお得ですよ!
こちらが鶴ヶ城内への入り口階段です。
階段を上がったところにある売店の奥に鶴ヶ城内への入り口があります!
鶴ヶ城内にはちゃんと受付があるので、売店で入場券を見せる必要はありません。
お土産を購入するためだけに売店だけ入るのももちろんOKです。
売店の奥に見える階段の上に「天守閣入り口はこちらから」という看板が出ていますね。
売店がお城の入り口になっているのは想像してなかったので、ちょっと意表を突かれた感じでした(笑)。
2. 鶴ヶ城 城内
鶴ヶ城の城内は、第一層(階)~第五層まであり、城の地下に当たる部分には「塩蔵」と呼ばれる保管庫があります。
各層の展示テーマ | |
第五層 | 城下町展望 |
第四層 | 明治に生きた会津の先人たち |
第三層 | 幕末の動乱と会津 |
第二層 | 領主の変遷と国づくり |
第一層 | 鶴ヶ城の歴史と会津の遺産 |
塩蔵 | 塩蔵として用いられた保管庫を再現 |
歴史的価値の高い展示物が多い、第一層、第二層は残念ながら写真撮影が禁止されています…。
それと、お城の内部は基本的に一方通行です。
ロープで仕切られた通路はそれほど幅があるわけでは無いので、後ろからお客さんが来ている場合は引き返すと迷惑になってしまいます。
後で戻ったりすることのないようにしっかりと展示を目に焼き付けて進むようにしましょう!
第一層
鶴ヶ城内の受付を抜けてすぐのところが第一層です。
この層は、鶴ヶ城が保管している千点を超える文化財資料から選ばれた品が展示されており、
- 戦火に包まれた鶴ヶ城を見ながら、まだ若くして自刃して散っていった白虎隊を描いた「白虎隊自刃図」
- 自刃の際に実際に使われたとされる脇差
- 会津藩主 松平容保が孝明天皇からお礼の意味で贈られた詩歌「御製(ぎょせい)」と手紙「宸翰(しんかん)」
などなど、気が付いたらこの層だけで何十分も経過してしまっていたほど、興味深い展示品がたくさん並んでいました!
塩蔵
近くに海がない会津にとっては塩は貴重な食糧です。
地下の塩蔵では籠城のための塩の貯蔵庫として使われていた様子を見ることができます!
周囲に積まれた石垣は江戸時代当時のものがそのまま残されています。
近くに立つとまるで当時にタイムスリップしたかのような不思議な感覚になりますよ!
第二層
鶴ヶ城の前進とされる「東黒川館」を1384年に築いたのが葦名直盛。
その後、蒲生氏郷によって七層の天守閣が完成しました。
この第二層では、会津を治めた歴代城主に関する貴重な展示品が飾られています!
鶴ヶ城 歴代城主の移り変わり | |
【伊達家】伊達政宗 | 1589~ |
【蒲生家】蒲生氏郷 | 1590~ |
【上杉家】上杉景勝 | 1598~ |
【蒲生家】蒲生秀行 | 1601~ |
【加藤家】加藤嘉明 | 1627~ |
【保科家】保科正之 | 1643~ |
【松平家】松平容保 | 1862~ |
歴代の領主がどういった国造りをしてきたのかについてパネルにしたコーナーもありますし、領主ゆかりの武具などの展示を通じて会津の歴史を学ぶことができるエリアにもなっています!
第三層
戊辰戦争や白虎隊など、激動の幕末期の鶴ヶ城の歴史が紹介されているエリアです。
こちらでは、幕末に活躍した人の生き様や、会津藩の立場をわかりやすく知ることができます。
侍の時代が終わりを告げるきっかけになった1868年の戊辰戦争の中でも最大の激戦地だった会津について、映像を交えて学ぶことができるスペースも興味をそそられました。
第四層
この層では、会津出身で明治時代に活躍した人について展示されています。
松平容保に家老として仕えた「西郷頼母」、八重の桜の主人公「山本八重」と結婚し同志社大学の設立にも尽力した「新島襄」など、会津の先人たちの歴史をパネルで学ぶことができるんです。
南走長屋を上から見下ろすことができるポイントもあるので、そこからの写真を撮ってみるのもいいかもしれません♪
第五層
城下町としての当時の眺めを思い浮かべながら、雄大な会津の景色を一望できる展望スポットがこの第五層です!
この階段を上がると天守閣の最上階です!
この日は平日だったので混雑はしてませんでしたが、狭めの階段なので土日は混み合うのかもしれませんね。
北東の方角には白虎隊が自刃した飯盛山(いいもりやま)や、会津磐梯山を見ることができます。
ちょっと画像が粗くてわかりにくいかもしれませんが、左の矢印が飯盛山がある場所で、右の矢印が御薬園がある場所です!
天候が悪い時のために、東西南北をパノラマ撮影した写真が掲示してあるんですよ。
それぞれの方角の見どころのようなものも記載されているので、実際の風景と照らし合わせながら会津盆地の景色を楽しむのもいいかもしれませんね♪
3. 南走長屋(みなみばしりながや)・干飯櫓(ほしいやぐら)
干飯櫓は鶴ヶ城の中で最も規模の大きい食糧庫です。
かつて11棟あった櫓の中でも最大の大きさのやぐらだったのがこの干飯櫓なんだそうです!
売店内、天守閣入り口の反対方向にあるのが南走長屋・干飯櫓の入り口です。
ここからは靴を脱がなければいけないので、冬場は足が冷えることは覚悟しておいてください(笑)。
長屋の入り口には、山本八重を演じた綾瀬はるかさん、山本覚馬を演じた西島秀俊さん、松平容保を演じた綾野剛さんがドラマで使用した衣装が展示されています!
こちらが南走長屋ですが、かなり長いですね!
現代の家と比較するからそう感じてしまうんでしょうか?
南走長屋の一番奥にあるのが干飯櫓です!
江戸時代の人の平均身長は156cm。
古墳時代は163cmくらい、平安時代は161cmくらい…で江戸時代の平均身長は日本の歴史上、一番小さかったみたいです。
身長180弱の私と比べるとこんな感じになります(笑)。
4. 施設情報と交通アクセス(鶴ヶ城)
名称 | 会津 鶴ヶ城 |
所在地 |
〒965-0873 福島県会津若松市追手町1-1 |
TEL | 0242-27-4005 |
休館日 | 無休 |
開館時間 | 午前8時30分 ~ 午後5時まで(入城締め切りは4時30分) |
入場料 | 下記URL参照 |
駐車場(有料) | 西出丸駐車場:普通車 200台 東口駐車場 :普通車 129台 南口駐車場 :普通車 35台 |
ホームページURL | http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html |
茶室 麟閣(りんかく)
1. 麟閣とは?
茶道を大成させた千利休は豊臣秀吉の逆鱗に触れ、切腹を命じられました。
その怒りが一族にまで及ぶことを心配した当時の会津領主、蒲生氏郷。
氏郷は利休の次男である小庵を会津にかくまい、徳川家康と共に千家再興を秀吉に願い出た結果、小庵は無事許されることに。
かくまわれている間、恩義に報いるために小庵が建てたと言われているのがこの麟閣なんです!
2. 麟閣の中はこんな感じ
間取図のピンクに塗られた左半分は「鎖の間(くさりのま)」と言って、茶室に作られた書院的な部屋。
無駄を省いた茶室とは違って、装飾が許されているのが特徴です。
そして、青に塗られた右半分が「三畳台目席(さんじょうだいめせき)」と言う、主客を招く茶室の本席になってます。
畳三畳分しかないことからこの名がつけられているんですね。
鎖の間を入り口から撮影した画像です。
この入り口は「給仕口」と言って、主客が茶室に入るための入り口ではないんですね。
こちらが主客が茶室に入室するための入り口「躙口(にじりぐち)」です。
こんな狭い入り口から身をかがめて入っていたんですね…。
茶室ではすべての人が平等であり、身分が高い人でも刀を外し頭を下げなければ入室できない、という意味でこのような作りになっています。
麟閣の敷地内にはお茶が楽しめる、室内のお茶室があります!
鶴ヶ城前の入場券売り場で冬季限定の割引券がもらえるので、抹茶とお茶菓子で麟閣の雰囲気をもっと楽しみたい方は試してみてはいかがでしょうか?
名称 | 茶室 麟閣 |
入場料金 | 下記ホームページ参照 |
ホームページURL | http://www.tsurugajo.com/rinkaku/index.htm |
※所在地、休園日、開園時間、駐車場などは基本的に鶴ヶ城と同じです
御薬園(おやくえん)
1. 御薬園とは?
鶴ヶ城から車で5分ほど、距離にして約1.5kmのところにある国指定名勝が「御薬園」です!
室町時代に霊泉が湧きだしたこの地に、当時の会津領主であった葦名盛久が別荘を建てたことが始まりとされている御薬園。
戊辰戦争で会津が戦場になった時には新政府軍の療養所として使用されていたそうです。
新政府軍に使われていなかったら戦の影響で焼失してしまっていたのかもしれませんね…。
消失を免れたお茶屋御殿では、当時の藩主と同じ気分になって抹茶を楽しむことができるんです!
公式パンフレットには「3月中旬~11月末まで営業」と書いてありますが、現在はコロナウイルスの影響で変更されているかもしれないので、問い合わせてみた方がいいかもしれません。
2. 楽寿亭に残る刀傷
御薬園の中央に位置する楽寿亭(らくじゅてい)は、藩主や藩の重役たちが納涼、茶席、密議のために使用したとされる小さな建物です。
楽寿亭に残された戊辰戦争の時に付けられたとされる刀傷です!
かなり深くえぐられています。
刀を一振りしただけでここまで木が削り取られるものなんでしょうか?
考えただけでも恐ろしいですね…。
3. 施設情報とアクセス(御薬園)
名称 | 御薬園 |
所在地 |
〒965-0804 福島県会津若松市花春町8−1 |
TEL | 0242-27-2472 |
休園日 | 無休(臨時休園あり) |
入園時間 | 午前8時30分 ~ 午後5時まで(入園締め切りは午後4時30分) |
入園料 | 下記ホームページ参照 |
駐車場 | 約40台 |
ホームページURL | http://www.tsurugajo.com/oyakuen/index.htm |
不まじめ5つ星レビュー
鶴ヶ城の観光案内所で芸能人のサインが撮影禁止って書いてあるのがわからず 撮影して注意されて「すいません!!」ってその日一番大きい声が出た度 |
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鶴ヶ城の地下を見学した後に「あなたの背中にずっと人がいる…怖いから早く行こう」 という嫁ちゃんに「そんなわけないじゃん…」と言いながら実は超ビビってた度 |
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嫁ちゃんが松平容保公(まつだいらかたもりこう)のことを「まつだいらかたくりこ」 だと思ってて罰当たりだなと思った度 |
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