血糖値を良好にコントロールし続けることって本当に難しいんです。

特に工場勤務で肉体労働のをしている時は、測りたいときに血糖値を測定したり、打ちたいときにインスリン注射を打てるわけではないですから(^^;

そんな感じでいろいろ悩んでいる時に「インスリンポンプ」の存在をネットで知って、かかりつけのクリニックで

だんなのアイコン
インスリンポンプっていうのを使ってみたいんですけど・・・
と伝えたところ、後日インスリンポンプを取り扱っている会社の営業マンを呼んで説明を聞かせてもらえることになりました。

インスリンポンプとは?

インスリンポンプとは携帯型のインスリン注入器のことです。

インスリンを入れた「リザーバー」が細いチューブで皮下と常時つながっているので、注射器を使用せずにスマホを操作するような感覚で簡単に体内にインスリンを注入することができるんです。

ちなみに、CSII(Continuous Subcutaneous Insulin Infusion:シーエスアイアイ)なんて呼ばれ方もしますね。

Subcutaneousは皮下、Infusionは点滴とか注入液とかって意味なんで、「継続して皮下にインスリンを点滴できる機器」って感じでしょうか('ω')

想像以上に血糖コントロールは楽になったんですが、デメリットもあり今は使ってないんです。

だから器具の写真が撮れなかったのでメーカーさんのURLだけでも載せておきます・・・画像を見たい方はこちらからどうぞ(^^;)

インスリンポンプを扱っている会社「日本メドトロニック株式会社さんのHP」はこちら

ポンプのメリット(良かった点)

私は実際にインスリンポンプを2~3年間ほど使用していました。

ひとことで言うとしたら…かなり血糖コントロールは楽になっていたと思います。

すぐに思い出せるだけでもこれだけのメリットが挙げられますし、事実、私のHbA1cはかなり下がっていました

ちなみにHbA1cは「ヘモグロビンエーワンシー」と読みます。

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは?
  • 血管の中には酸素を運ぶ赤血球があり、赤血球内のたんぱく質の一つに「ヘモグロビン」があります
  • 血液中に糖が多くなればなるほど、ヘモグロビンに糖が結合して、血管内にたまっていきます
  • この、糖が結合したヘモグロビン量すべてのヘモグロビン量で割ったものを%で表したものをHbA1cといいます
  • 赤血球の寿命はおよそ120日で古いものからどんどん脾臓で破壊されるのでHbA1cでわかるのは1~2か月前の値です

だから診察日の前日や当日に一夜漬けで血糖コントロールが良好なふりをしようとしても無駄ってことですね(-_-;)

①インスリンを注入したいときにボタン一つでできる

これは本当に楽ちんでした(゚∀゚)

注射器を使う場合は、

注射器を取り出して ➡ 針を注射器に取り付けて ➡ 針のカバーを外して ➡ カラ打ちをして 

みたいにいくつかの手順があって、急いでる時は針を落として使えなくなってしまう・・・なんてこともたまにあります。

でもインスリンポンプだと、ポケットから取り出してスマホ操作するみたいにピッピッってやったらインスリン注入は終わり!ってのはすごく気が楽でした。

こうやって簡単にインスリンが注入できると、「いま絶対に血糖値が高くなってるな・・・」って測定しなくてもわかるような時にも、場所を変えずにその場ですぐに「ピピっ( ゚Д゚)」と操作すれば終わりだから血糖値が下がるのも早かったと思います。

②持ち運びがかさばらない

ペンタイプの注射器だと細長いし、注射器を裸でポケットやカバンに入れるわけにもいかないので、みなさん専用のケースとかに入れて持ち歩いてると思うんですね。

これがポケットに入れるとかなり邪魔なんですよね(-_-;)

ポケットに全部入りきらないから、上の3分の1くらいはみ出す時もあって、座ったり走ったりしたりするとポケットから落ちそうにもなるし、実際落ちたことも何回かありました・・・

冬場は注射器もジャケットやコートの大きめのポケットにすっぽり入ることが多いからそんなに気になりませんけど、夏場はTシャツにズボンがほとんどですからね。

バッグを持ち歩く人なら気にならないのかもしれないですけど、私は荷物はできる限り減らしたい派なので。

そこをいくとインスリンポンプはポケットに入れてしまえば注射器ほどは邪魔にならなかったので、持ち運びやすかったです。

③外食の時にわざわざトイレで注射を打つ必要がない

1型糖尿病の方なら絶対に経験があると思うんですけど、友達との外食や会社での飲み会とかの時に注射を打つタイミングって本当に難しいんですよね・・・

嫁ちゃんのアイコン
なんでむずかしいの?
だんなのアイコン
席が奥のほうになっちゃったら乾杯のすぐ後に注射を打ちにトイレに行ったりしづらいでしょ?
だんなのアイコン
それにお酒を飲んでると注射のためじゃなくておしっこでトイレに行きたくなる時も多くなるからね!
嫁ちゃんのアイコン
盛り上がってる時はトイレに立つタイミングも難しいから、できるだけ注射でトイレに行くのは避けたいんだね! 

こんな時インスリンポンプでポケットからサッと取り出してピピっと操作すると、うまくやればみんながいる席でもまったく気づかれずに席を立たないでインスリンを注入できるから、めちゃくちゃ便利でした。

ただ、私は席で血糖の測定はできなかったので勘で注入するインスリンの量は決めてましたけどね(;'∀')

④就寝中の血糖コントロールができる

寝ている時の血糖コントロールってめちゃめちゃ大変なんです。

仕事で晩ごはんを食べるのが遅くなってしまって、食べた後に疲れてすぐに眠ってしまうことがたまにあります。

もちろん晩ごはんを食べる前にインスリンは打ちますし、寝る前には血糖値の測定もします。

でも、晩ごはんを食べてから血糖値が上がり始めるまで、そして血糖値上昇のピークがくるまでって時間差がありますからね。

食べたものが三大栄養素のどれにあたるのかにもよりますけど、例えば主食が普通に白米だったりすると、食べてから3、4時間くらいで血糖値のピークが来るような感じです。

ちなみに三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の中で、いちばん血糖値が早く上がるのが炭水化物(糖質)らしいです。

私の経験上、炭水化物を食べた時の血糖値の上がり方も、食べたものによって結構違いがあるように感じました。

もちろんその時の胃の調子や、その前に食べたものが胃や腸にどれだけ残っているかとかにも左右されますけどね。

うどんなのか、白米なのか、パスタなのか…つまり、消化にいいものか悪いものか、それによって1~3時間くらいの違いはあるんじゃないでしょうか。

パスタはこの中では一番消化が遅いので、炭水化物の中でも血糖値が上がる時間は遅いように感じました。

そんな感じで、ただでさえ就寝中の血糖コントロールは難しいんです。

それなのに晩御飯を食べた後に疲れてすぐに寝てしまったりすると、血糖コントロールはガタガタになります(;^ω^)

私が使っているインスリンが「超即効型」であることも関係しているかもしれません

この超即効型のインスリンは30分くらいで効き始めますから、食事をとる直前に注射を打つとか、今すぐに血糖値を下げたい場合にはほんと便利なんです。

でも、何時間か後に上がるであろう血糖値を予測して、前もってインスリンを注射する…って時には不向きなんですね。

なぜなら、注射を打ってから約30分後には効果が表れてしまうため、摂取した食事による血糖値の上昇が起こる前にインスリンが効きはじめてしまうからです。

そうなると間違いなく「低血糖」になってしまいます。

違う記事で書かせていただきますが、ただでさえきつい低血糖の症状が就寝中に出てしまうとちょっと大変なんです(-_-;)

そんな風に大変な寝る前のインスリンによる血糖コントロールですが、インスリンポンプを使っている時は良好でした。

その理由は、「事前にプログラムした内容でインスリンを継続的に注入し続けることができる」からです。

インスリンポンプの注入方法
BASAL(ベーサル)
基礎投与のこと。
インスリンポンプ本体で「1時間に2単位」などと設定しておくことで、継続的にインスリンを投与することができる。
設定は細かく決めることができ、「0時~4時の間だけ1時間に2単位」で他は0.5単位などという設定も可能。
BOLUS(ボーラス)
追加投与のこと。
食事前のインスリン投与など、今すぐ注入したいときに自分で操作する方法。
だんなのアイコン
午前1時から3時くらいに血糖上昇のピークがきそうだな・・・

みたいに感じた時は、その時間帯だけ、1時間に2単位のインスリンを注入する設定をしておけばいいんです。

1時間に2単位ということは、3時間で6単位。

糖尿病じゃない方にはピンとこないと思いますがこれは結構な量のインスリンを集中的に投与できるってことなんです(゚∀゚)

これだけ集中してインスリンの効果を持ってくることは注射では絶対にできませんから、ほんとインスリンポンプは有能でした。

ちなみにうちの奥さんは、体に取り付けてあるカニューレと呼ばれる部分を「空気入れ」と呼んでました・・・確かにかなり似ています(笑)

ポンプのデメリット(悪かった点)

インスリンポンプを実際に使ってみてよかったところ、便利だったところをいくつか書かせてもらいました。

でも、いいことばかりではなくて、悪い部分というか使いにくい点もあるにはあって、今は使用していません(^^;)

それは機能に関することだったり、それ以外の問題によるものだったり・・・

私がインスリンポンプを使用していた時に感じたデメリットをまとめてみました!

①カニューレ(注入器具)装着が痛い時がある

カニューレというのは、「常に皮下に深さ1㎝くらいのところまで刺さっている細い管」のことです。

このカニューレを皮下に刺すためにはまず、サーターとよばれる器具にセットして、お腹に押し付けます。

そして、サーターのロックを解除するとバネの力で勢いよくカニューレが「バチン!」とお腹にささります。

ボールペンの出っ張っている部分を押すと「パチン」て感じで芯が引っ込むやつありますよね?原理はあんな感じです。

このカニューレは柔らかい管なのでそれ単体では体にささりません。そのため、カニューレの内部には「ガイド」と呼ばれる針が通っています。

その針ごとカニューレをお腹に勢いよく「バチン!」と取り付けることで、カニューレを皮下に刺すことができるわけです。

これがたまにびっくりするくらい痛い時があるんですよ…

お腹の筋肉に当たってしまったからなのかなんなのかはわからないんですけど、本当に痛い。

しかもカニューレを刺したときに痛かったりすると、そのあと何日たっても痛みが引かないことが結構あるんです・・・

なので、取り付けるときには毎回めちゃめちゃ緊張してました。

②お腹に取り付けたカニューレから血が逆流することがある

ガイドの針が血管に当たってしまったのか、それとも運動をした直後などで血行がいい時に取り付けてしまったのかはっきりした原因はわからないですけど、装着してガイドの針を抜いた時に体内の血がチューブを勢いよく逆流してくる時がありました。

こうなってしまうと、せっかくやっとの思いで取り付けたカニューレも血がたまってしまって使えないので、体から取り外して捨てないといけません・・・

装着するカニューレは正確には「クイックセット」という部品で他の部品とセットになっています。

このクイックセットは1か月で1箱(1箱に10キット入ってます)しかもらえないので、失敗してしまうと困るんですよね。

夏場は汗をよくかくせいで、カニューレをお腹に貼りつけている粘着部分が2、3日で剥がれてしまうことがあります。

その上、装着する時にも筋肉にカニューレが当たってしまって、体内で曲がることによってインスリンが流れなくなってしまい、いま装着したばかりのカニューレを体から外して、また新しいのを装着しないといけないこともあるんです。

1箱で3日もたせても31日ある月は1日分足りないくらいですから、1回失敗するとそれだけで30日分もたなくなってしまうこともあるわけなんですよね・・・

なので、痛みなくお腹に取り付けることができて「よっしゃああああ!( `ー´)ノ」と思っても、ガイドの針を抜いた時に血が逆流してくると、「( ゚д゚)マジデスカ?」になってました・・・

③カニューレが体内で折れ曲がって突然インスリンが注入できなくなる

さっきもチラッと説明しましたけど、これはなかなかにヤバい状況ですよ(-_-;)

それまで血糖コントロールがかなり良好に保てていたのに、いきなり高血糖になるんですから・・・ビックリです。

この状態の最悪なところは2つあります!

最悪なところ!
  1. インスリンがまったく、あるいはほとんど注入できていないにもかかわらず、特にエラーが出ないことがある!
  2. 装着した時はエラーが出なかったのに次の日にいきなりエラーが出ることがある!

なにかのエラーが表示されたり、自分の目で見て「これはなんか変だぞ?」ってことがわかればすぐに対処のしようもあるんですけどね・・・

それと、装着した時はエラーは出ないし血糖値も一応は下がったのに、次の日の明け方エラーが表示されてその時にはもう高血糖・・・で、血糖値が400近い状態で出勤なんてこともありました。

とにかく、エラーの表示が出ないとインスリンポンプで注入の操作をしたにもかかわらず高血糖になるっていうおっかない状態の発見が遅れてしまうわけですから怖いですよね( ゚Д゚)

だんなのアイコン
インスリンを注入したのに下がらないわけがないから、ほっといてもこのあと下がるんだろ・・・
だんなのアイコン
食べた量が少し多かったか、インスリンを注入するのが少し遅れただけだろう・・・

っていうふうに考えて、追加ですぐにインスリンを注入したりはなかなかできませんでした。

休みの日とか特に何の予定もなくてただ部屋でダラダラ過ごすだけだったりしたらすぐに追加で注入してもいいんですけどね。

万が一でも低血糖にでもなってしまうと体と頭がにぶってしまうもんですから・・・

でも、インスリンポンプを使っているうちに、体のどの部分に装着すると曲がりやすくなるのかみたいなことがなんとなくだけどわかるようになってきて、カニューレが曲がる頻度は減りました。

④お金がかかりすぎる

インスリンポンプの使用をやめた理由をいくつか書いてきましたが、一番の理由はこれです(;'∀')

とにかくお金がかかるんですよね・・・

私はお菓子をよく食べる不良患者ですけど、HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:ブドウ糖が結合したヘモグロビン量全体のヘモグロビン量で割って%にしたもの)は7.2%と安定してはいました

なので、基本的に2か月に1回の頻度での通院をお医者さんには指示されていました。

で、インスリンポンプを使う前の1回の診察費は2か月分でだいたい10,000円ちょいくらいだったんですが、インスリンポンプを使っていた時の診察費はなんと・・・

26,000円!(;゚Д゚)

高すぎです・・・

しかもこれは薬代は入ってませんからね?

あくまでも病院での診察費のみです。

薬代は2か月分で毎回だいたい、6,000円くらいだから、単純計算で毎回32,000円の治療費が必要になるわけです。

年間にならすと、32,000×6で192,000円もかかるってことで…

だからやめました。年間で100,000円分も高くなるわけですから(笑)

6、7年もたったら安い中古車が買えるくらい違いが出ると思ったら一刻も早くやめようと思いましたね・・・

まとめ

というわけで、インスリンポンプを使ってみた最初の感想としては、

「これはなんて便利なんだ!(。-`ω-)」

ってのが率直な感想でした。

でもカニューレが折れ曲がったときにいきなり高血糖、しかもこの場合だと200や300ではなく400を超えてしまうような高血糖になる場合が多いということがやめた理由の10%くらいで、

あとの90%はやっぱりお金がかかりすぎるということが大きかったです(;'∀')

もし、インスリンポンプを使用すると毎月加算される管理費?がかからないんであれば絶対にまた使いたいんですけどね・・・

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