【目次】
アルバム情報
- 発売年:1995年
- 収録アルバム:Played on Pepper(プレイド・オン・ペパー)
- アルバム最高位:不明
東南アジアで大ヒット
ちょっと変わった名前のバンド、Michael Learns to Rock(MLTR = マイケル・ラーンズ・トゥ・ロック)。
1988年に結成された後、アジア圏で爆発的な人気を獲得したデンマークのグループです。
AORの雰囲気も少し感じさせる、透明感のあるきれいなギターサウンドで歌われるバラードが多く、日本人好みなバンドだと思います。
母国のデンマークではデビューアルバムが5週連続1位になるくらい人気だったMLTRのアジアでの人気は、彼らの曲を気にいったインドネシアのFM局のDJがラジオで流したのがきっかけみたいです。
その影響で2ndアルバムの「Colors(カラーズ)」は、ヨーロッパのみならずインドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、フィリピン、インドを含むアジア諸国で大ヒットし、その他のCDも含めるとアジア諸国で1200万枚以上を売り上げているほど。
そんなMLTRの3rdアルバム「Played on Pepper(プレイド・オン・ペパー)」に収録されているのが、哀愁あるギターの旋律が印象的なシングル "Someday(サムデイ)" です。
- Breaking the Rules
- Someday
- That's Why (You Go Away)
- Love Will Never Lie
- Judgement Day
- Hot to Handle
- How Many Hours
- You'll Never Know
- Take Off Your Clothes
- Naked Like the Moon
耳に残るメロディとハーモニー
高校生の時、夜遅い時間につけっぱなしのテレビからたまたま流れてきた洋楽番組で知ったMLTR。
その時にかかってたのが "サムデイ" だったんですけど、第一印象は、すごく聴きやすくて耳に残るメロディーとハーモニーだなってこと。
この曲が発売された時代って、オルタナとかグランジがブームだったような気がします。
そんな中でふいに耳に飛び込んできた "サムデイ" はすごくキャッチーでバシバシ琴線に触れるメロディ。
エア・サプライのようなペパーミントサウンドを感じさせるさわやかさと物悲しさもあり、一発で虜になりました。
ラジオ向けしそうな曲
MLTRの曲の構成は、Aメロ、Bメロ、サビ、Aメロ、Bメロ、サビ、ブリッジ、サビ…みたいな感じでシンプルなものが多いです。
演奏の技術よりも歌とメロディを聴かせることに重点を置いている感じで、ほとんどの曲はアコースティックギター1本で弾き語っても聴き入ってしまうような受け入れやすさがあると思う。
ボーカルのヤーシャが持つ、業物の弦楽器を思わせるような透き通るような声と、クリーンなバンドサウンドはとにかくバラードによく合います。
ロマンティックなバラードが好まれる傾向にある当時の東南アジアにおいて、爆発的なヒットを連発させていた彼らの真骨頂はなんといってもバラードです。
哀愁100%のギターから始まる "サムデイ" はそんなバラードの中でもテンポがいいポップなバラードで、ラジオ向けしそうな曲でもあると思います。
恋人との別れを歌った歌詞
「この恋は終わってしまうけどいつの日か僕たちはまた一緒になれる」
「だから今はお互いの時間を大切にしていこう」
恋人との別れを歌った内容です。
私みたいな女々しい男性にはかなり共感できる歌詞かもしれません…。
日本語訳の内容を全部把握してからこの曲を聴くと、歌詞の内容と過去の自分をリンクさせてしまって、なんだかめちゃめちゃ甘酸っぱく切ない気持ちになるという危険な曲でもあります。
バンド名の由来
ちょっと変わったバンド名の、Michael Learns to Rock。
Michael(マイケル)ってのは、Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)のことだってボーカルのヤーシャ・リヒター自身が言ってますけど、音楽性に関してはマイケル・ジャクソンからの影響は受けてないというのも公言してます。
地元のタレントショーで優勝してしまったのでバンド名を答えなくちゃいけなくなって、とっさに思いついたのがこのバンド名。
1983年のヒット曲、"Relax" で有名なFrankie Goes to Hollywood(フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド)みたいなノリで付けたバンド名みたいですね。
でも最初のころは、
「なんでこんなバンド名にしちまったんだ…orz」
って慣れるまでに時間がかかったらしいです(笑)。