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アルバム情報

  • 発売年:1979年
  • 収録アルバム:Adventures in Utopia(アドヴェンチャーズ・イン・ユートピア)
  • アルバム最高位:全米32位

音の魔術師

アメリカ出身のトッド・ラングレンは、固定観念にとらわれず独自の解釈で幅広くポップの世界を追求したアルバムを出し続け、『音の魔術師』とも呼ばれることもあるミュージシャン。

ホール&オーツ、チープトリック、XTCなど多くのアーティストのプロデュースを手掛けたこともある多彩な人です。

ただ、自分のポップ道を偏屈なまでに追い求めてしまったからなのか、チャートの上位まで食い込んだ作品はほとんどありません。

出すアルバムごとにいろんなコンセプトを持たせてテイストを変えてくるのが特徴的。

アルバムによっては同じ人が作ったアルバムとは思えないくらい曲の雰囲気が変わったりするところも、トッド・ラングレンの魅力だと思います。

Adventures in Utopia(アドヴェンチャーズ・イン・ユートピア) / Utopia
created by Rinker

  1. The Road to Utopia
  2. You Make Me Crazy
  3. Second Nature
  4. Set Me Free
  5. Caravan
  6. Last of the New Wave Riders
  7. Shot in the Dark
  8. The Very Last Time
  9. Love Alone
  10. Rock Love

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数多い曲の中でトップ10シングルは1曲だけ

トッド・ラングレン名義のアルバムで最高位は1972年発売の「Something/Anything?」 がアメリカで29位。

シングルではその「Something/Anything?」 に収録されている "Hello It's Me" がアメリカで5位、"I Saw The Light" がアメリカで16位。

1970年のデビューアルバムである「Runt」に収録の "We Gotta Get You a Woman" が同じくアメリカでそれに次ぐ20位。

たくさんシングルを出している中でアメリカで20位以内に入ったのは3曲だけ。

現在では名曲として推す人も多い "A Dream Goes On Forever" がアメリカで69位なんですからビックリです。

同時並行のバンド『ユートピア』も

トッド・ラングレンはサイドプロジェクトみたいな感じでユートピアという名前のバンド活動も並行してました。

ユートピアは最初こそプログレっぽい音づくりだったんですが、4枚目のアルバムあたりからはだいぶポップ寄りに。

今回はそのユートピアの中でもかなりポップな曲が多いアルバム「Adventures in Utopia」からのシングル、"Set Me Free"。

テンポが良くて超ポップなメロディで、ユートピアとしてはアメリカで27位を記録した最大のヒット曲です。

このサイドプロジェクトバンドであるユートピアも商業的には恵まれなかったのは、ポップセンスが強過ぎて一般的には受け入れられにくかったのかもしれません…。

きっかけはライナーノーツ

トッド・ラングレンの名前を知ったきっかけは、他の洋楽バンドのライナーノーツ。

ライナーノーツっていうのは、洋楽の国内盤の歌詞カード冊子に記載されている解説文のようなもので、たいていは音楽ライターさんやCD販売会社の関係者さんが書いてます。

たぶんジェリーフィッシュとか、XTCとか、チープトリックとか、トッドと同じように強烈なポップセンスを持っていることで有名なバンドだったと思うけど、そのバンドのライナーノーツにトッド・ラングレンの影響を受けているみたいなことが書いてあったんです。

そのころ、洋楽思春期のように今まで聴いたことのない洋楽アーティストにどんどん興味を持ち始めていたので、例のごとくレンタルショップでベストアルバムを借りた私。

それがトッド・ラングレンの素晴らしきポップ世界へ通じている扉だったとはその時は思いもしませんでした。

チープでキャッチーなイントロ

"セット・ミー・フリー" が収録されているアルバム、「Adventures in Utopia」 はトッド・ラングレン名義ではなくユートピアというバンドとして出しているアルバムなので、この曲はトッドのソロとしてのシングルじゃありません。

ソロ名義の曲、ユートピアの曲、どちらもそれなりにたくさん聴いてきたので他にも好きな曲は多いけど、その中でも "セット・ミー・フリー" はかなりキャッチーな3分間ポップです。

いい意味でわかりやすいポップソングであり、小さいお子さんでも好きになりそうな、一般受けしやすい曲だと思います。

トッドの曲の中には熟練の職人みたいにポップを追求しすぎて、万人にはすぐには受け入れられなさそうなスルメ曲的なものもありますけどね…。

"セット・ミー・フリー" で特に好きなのが、弾むようなキーボード?シンセサイザー?の音色に合わせて演奏されるリズミカルでワクワク感をかき立てるギターのイントロ。

人によっては古臭い感じがしたり、チープな感じがしたりと思う方もいるかもしれませんが、私はこのかわいらしいイントロがすごく好きです。

このイントロのギター、演奏に関しては知識ゼロの私は最初はシンセサイザーかと思ってましたが、ライブの映像を見たらトッド自身が思いっきりギターで弾いてました…。

楽器をやる人なら一発でわかったんでしょうか(笑)。

転調も聴きどころ

最後のサビで転調するところもすごく好きです。

"セット・ミー・フリー" はポップ好きならメロディだけでご飯3杯いけるくらいポップソングとしてのポテンシャルは高いと思います。

だけど最後の転調は私のようなポップ大好き人間にはたぶん垂涎のアレンジ。

「ちゅーる」の味を覚えてしまった猫のように何度も何度もこの曲を繰り返して聴きたくなるような中毒者を量産していることに一役買っているんじゃないでしょうか?

アレンジとしては難しいものではないんでしょうけど、このあたりのセンスにはホントに脱帽してしまいます。

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