①収録アルバムの概要

  • 発売年:2008年
  • 収録アルバム:Day & Age(デイ・アンド・エイジ)
  • アルバム最高位:全英1位、全米6位

 

ラスベガス出身のザ・キラーズ。シンセサイザーを使ったきらびやなロックサウンドで人気を博し、本国のアメリカよりも先にイギリスで人気に火がついた4人組バンドです。

Human(ヒューマン)」は2008年リリースの3rdアルバムに収録された曲。

ザ・キラーズの個性であるゴージャスなシンセサウンドが前面に押し出されたタテノリ全開のアンセム的なダンスナンバーで、全英では3位のヒットを記録しました。

アメリカビルボードでのシングルランキングは32位と奮いませんでしたが、ダンスクラブソング部門では見事1位を獲得。

私はクラブに行ったことはないし楽しみ方もわからないですけど、DJが「ヒューマン」を流しまくって、みんなが曲に合わせてノリまくっているクラブであればちょっと楽しめそうな気がします(笑)

 

↓Youtube【The Killers - Human (Official Music Video)】

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ユニバーサル

 

 

②豪華絢爛なギターサウンド

私が住んでいるのは地方の田舎の中核都市。いちおう駅前にはタワーレコードがあります。

若い時は頻繁に駅前に行ってはタワレコに寄って、良い曲が出てないか試聴しまくってました。

キラーズを初めて知ったのは、2004年のデビューアルバム「Hot Fuss(ホット・ファス)」をタワレコで試聴したことがきっかけ。

黄昏時の空のような紫色を基調とした、とても印象的なアルバムのジャケット写真。

『どんな音楽なんだろう?』と気になって、視聴せずにはいられませんでした。

 

そんなこんなでリードシングルの「ミスター・ブライトサイド」を聴いてみたら…

これが私のストライクゾーンど真ん中。

バンドの出身地であるアメリカ、ラスベガスのギラギラしたネオン街を思わせるようなきらびやかで豪華絢爛なギターサウンド!

これまで聴いたことのないタイプのサウンドで、ぐいぐい他の曲にも引き込まれて結局そのまま購入してしまいました。

 

↓Youtube【The Killers - Mr. Brightside (Official Music Video)】

 

 

③ワクワクするような高揚感

初めて「ヒューマン」を聴いた時に感じたのは、期待以上のノリの良さと音の眩しさ。

ボーカルとギターのみで歌われる冒頭部分が終わった瞬間、体を揺らしたくなるようなノリのいいビートとキラキラしたサウンドに変貌。

ミディアムテンポなのでスピード感はそれほど無いし、歌い方はむしろゆっくりでキーも全体的に低めなんだけど…

シンセの影響かな?

聴いている最中には高揚感に包まれて、聴き終わった後には陶酔感に包まれる。

ライブの映像も見たことがあるけど、ファンを前にして演奏すると会場全体が震えるようなパワーを放出することのできる圧倒的な臨場感と一体感を持った曲。

聴いていてテンションが上がるタイプの曲なので、出勤途中の車の中で流すとやる気がみなぎってくると思いますよ!

 

 

ちなみに2012年にアメリカで実施された『労働者の生産性を高める曲』ランキング。

そこでは、マルーン5の「Moves Like Jagger feat. Christina Aguilera」が1位の座を獲得しています。

マルーン5のこの曲もミラーボールがピッタリのディスコナンバーなので、仕事をやる前にはノリノリのダンスミュージックを聴くべきなのかもしれません。

でもこれが日本人にも当てはまるかどうかはわからないですけどね(笑)

 

④人間の葛藤を歌った歌詞

歌詞のテーマはおおざっぱに言えば、人生について。

『俺たちは人間なのか?それともダンサー(踊らされているだけの存在)なのか?』

とサビの部分では繰り返されています。

優雅さ、美徳、良心や献身などという人間にとって大事なものに手を振って別れを告げた自分はいったいどっちなんだろう?

と悩んで、その答えを探して生きている『人間(ヒューマン)』としての葛藤。

きらびやかなディスコサウンドであるにもかかわらず、考えさせられる深い歌詞っていうギャップもまたこの曲の魅力だと思ってます。

 

Songwriter(s)【Brandon Flowers,  Dave Keuning,  Mark Stoermer,  Ronnie Vannucci Jr.】

I did my best to notice
When a call came down the line
Up to the platform of surrender
I was brought but I was kind
あの電話がかかってきたとき僕は
聞き逃さないように最善を尽くしたんだ
降伏の乗降口に引きずり出されたけど

僕は抵抗しなかった

 

And sometimes I get nervous
When I see an open door
Close your eyes, clear your heart
Cut the cord
開かれたドアを目の前にすると
時々不安になることもある
目を閉じて、澄んだ心で

繋がれたコードを断ち切るんだ

 

Are we human? Or are we dancer?
My sign is vital but my hands are cold
And I’m on my knees looking for the answer
Are we human? Or are we dancer?
僕らは人間なのか?それともダンサーなのか?
生命反応はあるけれど両手は冷え切っている
そして僕は答えを探し求め、ひざまずく

僕らは人間なのか?それともダンサーなのか?

 

Pay my respects to grace and virtue
Send my condolences to good
Give my regards to soul and romance
They always did the best they could
恩恵と美徳に敬意を表して
善良には哀悼を捧げよう
魂とロマンスによろしく伝えておいてくれ

その2つはいつも全力を注いでくれたから

 

And so long to devotion
You taught me everything I know
Wave goodbye, wish me well
You gotta let me go
そして献身的な愛にさよならを
僕が知ったことは全部あなたが教えてくれた
さよならと手を振って、上手くいくよう祈ってほしい

僕を行かせてくれないか

 

(繰り返し ★)

 

Will your system be alright?
When you dream of home tonight
There is no message we’re receiving
Let me know, is your heart still beating?
今夜、あなたが故郷の夢を見るときに
体と心は正常でいられるだろうか?
僕たちはメッセージなんて受取ってない

教えてほしい、あなたの心臓はまだ動いているの?

 

You gotta let me know
Are we human? Or are we dancer?
My sign is vital but my hands are cold
And I’m on my knees looking for the answer
Are we human? Or are we dancer?
教えてほしい
僕らは人間なのか?それともダンサーなのか?
生命反応はあるけれど両手は冷え切っている
そして僕は答えを探し求め、ひざまずく

僕らは人間なのか?それともダンサーなのか?