【目次】
アルバム情報
- 発売年:2001年
- 収録アルバム:Bleed American(ブリード・アメリカン)
- アルバム最高位:全英62位、全米31位
エモ・ロックの代表格
1996年にメジャーデビューしたアメリカ出身のエモロックバンド、ジミー・イート・ワールド。
3rdアルバムからメインボーカルがジム・アドキンスに変わったことを契機に、この"Sweetness(スウィートネス)" が収録されている4thアルバムのブレイクで世界的に有名なバンドになっていきました。
エモ・ロックの代表格として知られる彼らの楽曲の特徴は、パンクロックやハードコアのように激しい演奏を基本として、さらに直情的でメロディアスな音楽性。
"スウィートネス" はそのエモ・ロックの教科書的な曲で、『エモ』がよくわからなくてもこの曲を聴けば理屈じゃなくて肌で感じて理解できるっていうくらいの『エモ』の歴史に残る名曲です。
- Bleed American
- A Praise Chorus
- The Middle
- Your House
- Sweetness
- Hear You Me
- If You Don't, Don't
- Get It Faster
- Cautioners
- The Authority Song
- My Sundown
出会いはコンピレーションアルバム
"スウィートネス" は今から15年くらい昔に購入したコンピレーションアルバム「PLUG IN:Rock Anthems for Summer」に入っていた曲。
実は最初は "スウィートネス" をそんなにいい曲だとは思いませんでした。
たぶんそのころ聴いていたのがクイーンみたいな王道のロックバンドだったり、オアシスみたいなブリティッシュロックだったりしたんで、私のアンテナはエモの周波数に合わなかったのかもしれません。
でも、歳をとっていく中でさまざまなジャンルの洋楽を聴きかじり、いろいろなジャンルの音楽にアンテナを向けられるようになっていったんですね。
My Bloody Valentine(マイ・ブラッディ・バレンタイン)などのシューゲイザー系の音楽もその一つ。
昔は、エモを最初に聴いた時以上に合わないと感じましたけど、今ではマイブラのアルバム "Loveless(ラブレス)"は名盤だと思ってます(笑)。
高揚感がすばらしい
この曲はメロディ自体は変化はそんなになくて、イントロの勢いのまま最後まで突っ走ります。
この曲はとにかく高揚感が素晴らしい。
冒頭から曲の終わりまで感情をすべて絞り出すかのようにかき鳴らされる衝動的なギター!
聴く者の心拍数とボルテージを極限まで上げてやろうとでも言わんばかりに鳴り響くベースとドラム!
そしてなんと言っても、ボーカル、ジム・アドキンスの力強くも透明感のあるハイトーンボイスにバックの「ウォーウォー」コーラス!
なんであの時 "Sweetness" を一発で好きにならなかったのか不思議でしょうがないくらい。
この曲は2008年にアサヒスーパードライのCMに起用されてもいて、ジミー・イート・ワールドの曲の中でもメロディアスで一般受けしやすそうな曲だと思います。
でもドライブ中に大音量で聴いているとついついスピードを出し過ぎてしまうくらいトランスすることもあるので注意が必要です…。
バンド名の由来
バンド名になっている『Jimmy Eat World(ジミー・イート・ワールド)』。
英語が好きな方は「あれ?(-"-)」と思うかもしれません。
正しくは『Jimmy Eats World(ジミー・イーツ・ワールド)』なはずなんですよね。
何でこういうバンド名になったかっていう原因は、ギタリスト、トムの二人の弟、ジミーとエド。
子供のころによく兄弟げんかをしていた二人。
いつも負けておもしろくないエドは、ジミーが不細工に大きな口を開けて地球を食べる絵を描いて悔しがらせてやろうとした…
という小さい子供の兄弟ゲンカがバンド名の由来。
なので、子供っぽさを残すためにわざと間違った文法のままバンド名にしたんですね。
でもこういうのって母国アメリカや英語圏の人たちはどういう風に感じるんでしょう?
間違ってるよっていちいち指摘されたりはしないんでしょうか?(笑)