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アルバム情報

  • 発売年:1986年
  • 収録アルバム:Balance Of Power(バランス・オブ・パワー)
  • アルバム最高位:全英9位、全米49位

2017年にロックの殿堂入り

イングランド出身のバンドでありながら、1970年代にはアメリカで最も多くのトップ40位以内のヒット曲を生み出したELECTRIC LIGHT ORCHESTRA(エレクトリック・ライト・オーケストラ)。

バンド名が長いので略して「ELO」と呼ばれることも。

日本では、テレビドラマ版の「電車男」のオープニング曲として使われたことのある "Twilight(トワイライト)" や、ビールや車のCMで使われていた "Mr. Blue Sky(ミスター・ブルー・スカイ)" などは聴いたことのある方も多いんじゃないでしょうか。

「世界最小のオーケストラ」と呼ばれた全盛期、7人いたメンバーも1986年のアルバム「バランス・オブ・パワー」の時にはたった3人に。

ELOの最大の魅力でもあった大編成によるオーケストラはなくなってしまったけどメロディメーカーであるジェフ・リンの才能は健在。

そのアルバムの中で私がいつも聴いているのが、宇宙空間的な雰囲気を持つ "Getting To The Point(悲しみの地平線)" です。

Balance of Power(バランス・オブ・パワー) / Electric Light Orchestra(E.L.O)
created by Rinker

  1. ヘヴン・オンリー・ノウズ - Heaven Only Knows
  2. SO・シリアス - So Serious
  3. 哀しみの地平線 - Getting To The Point
  4. シークレット・ライヴス - Secret Lives
  5. イズ・イット・オールライト - Is It Alright
  6. ひとりぼっちのサンセット - Sorrow About To Fall
  7. ウィズアウト・サムワン - Without Someone
  8. コーリング・アメリカ - Calling America
  9. エンドレス・ライズ - Endless Lies
  10. センド・イット - Send It

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ストリングスからシンセサイザーに

Electric Light Orchestra(ELO)は「世界最小のオーケストラ」と呼ばれ、全盛期のメンバーはバイオリンとチェロ2人を含む7人でした。

ちなみにバンド名になっている Light は、" 光 "じゃなくて " 小さい " とか " 軽い " っていう意味だと思います。

私がELOにハマったのは、「アウト・オブ・ザ・ブルー(1977年)」「ディスカバリー(1979年)」「タイム(1981年)」と、ノリにノッていた時代の3枚のアルバム。

どんどんシンセサイザーが多用されるようになって批判もあったみたいだけど、私はこのころのELOが一番好きです。

ちなみに世界的なセールスで最も成功したのが、シンセサイザー寄りに大きくシフトしたアルバムである「ディスカバリー」。

全英1位を5週間キープして、全米でも5位を記録するほど大ヒットしました。

このアルバム、バランス・オブ・パワーが発売された時にはメンバーもジェフを含め3人まで減り、完全にシンセサイザー重視に。

曲も短めでポップなものがほとんどで、もうこの時代は「オーケストラ」といった感じはありませんでした。

なので、全盛期のクオリティや曲の構成、壮大さを求めてアルバムを聴くと肩すかしをくうかもしれない。

でも、ジェフ・リンの曲作りのセンスはまだまだ衰えてはいません。

それは1980年代後半以降には有名アーティストに数々の曲をプロデュースしてることからもわかります。

ただ、不満があるとすれば、バランス・オブ・パワーのオリジナル版は曲数が10曲なのでちょっと少ない感じはしますね…。

宇宙的な雰囲気を持つ曲 "Getting To The Point"

ポップで耳なじみが良い "ヘヴン・オンリー・ノウズ" と "SO シリアス" 。

あとはシングルとしてヒットした8曲目の "コーリング・アメリカ" あたりがこのアルバムでは一般受けするヒット性のある曲だと思います。

だけど私にとってのアルバムのハイライトは、宇宙的な雰囲気が感じられる3曲目の "Getting To The Point(悲しみの地平線)" です。

大ヒットアルバム「アウト・オブ・ザ・ブルー」の時には、CDジャケットが宇宙船のイラストで、曲も宇宙を感じさせるものが多かったことから、スペース・ロックと表現されたこともあるELO。

私はデヴィッド・ボウイの曲も "スペース・オディティ"  "Life on Mars?" などが一番好きなので、宇宙をテーマにした曲、宇宙を連想させる曲がホント好きなんだと思います。

制御不能になった宇宙船

この曲は、制御不能になった宇宙船に乗った宇宙飛行士が主人公です。

恋人と離れなければいけなくなった男。

自分の力ではどうにもコントロールできなくなったその状況を、制御不能の宇宙船に例えて歌っています。

「この宇宙船はもう誰にも止められないところまで、もう戻れないところまで来ている…。」

そう感じながらどうすることもできずに、地球を眺めながらただ宇宙を漂う男。

歌詞から感じるのは、これからも制御不能のまま宇宙を漂いさまよい続けるのだろうかという悲壮感。

それに反してゆったりと穏やかなメロディは、地球に帰還するのを完全にあきらめたかのようでなんだか切なく感じます。

ジェフ・リンは稀代のメロディメーカー

E.L.Oのボーカルで作詞作曲を手掛けているジェフ・リン。

1995年に発売されたジョン・レノンの未完成楽曲 "フリー・アズ・ア・バード" ではプロデューサーに選ばれたほど、その才能が高く評価されている人です。

ちなみに "フリー・アズ・ア・バード" は、ビートルズの解散前のラストシングル "レット・イット・ビー" が発売されてから、ちょうど25周年を記念して作られたビートルズのアルバム「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」の新曲として収録され、シングルにもなった曲。

マイケル・ジャクソンの "Earth Song" に阻まれはしたものの、シングルは全英で2位になっています。

「ザ・ビートルズ・アンソロジー1」があまりにも売れすぎたので、遅れて発売されたシングルをわざわざ買う人が少なかったことも影響したみたいです。

ELOはテレビやCMで曲が使われているものの、アーティスト名は日本では一部の洋楽好きにしか知られていないアーティストだと思います。

特に私が住んでいるような東北の地方都市では、曲を聴かせながら「ELOって知ってる」って質問しないとELOのことはわからない人が多いのが残念です。

  • 1977年 アウト・オブ・ザ・ブルー - Out of the Blue
  • 1979年 ディスカバリー - Discovery
  • 1981年 タイム - Time

この3枚のアルバムはELOの中でもポップで印象に残る曲が多く、聴きやすいアルバムだと思います。

特に、世界最小のオーケストラ時代の後期の「アウト・オブ・ザ・ブルー」や、オーケストラとシンセサイザーを融合させた移行期の「ディスカバリー」。

この2枚はELOをまだあまり知らないという方にもおすすめのアルバムです。

私はこの3枚に関してはもう20年くらいは聴いてきましたけどいまだに飽きることなく、車を運転する時には曲を流しながら運転してます。

ELOだけでなく、1988年の覆面スーパーバンド、トラベリング・ウィルベリーズでもプロデューサー的な役割でヒットを飛ばしたジェフ・リンは本当にスゴイ。

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