①Return To Innocence(リターン・トゥ・イノセンス) / Enigma(エニグマ)

本当に疲れ切った時はボーっ音楽を聴いているのが一番落ち着く…。

仕事や人間関係で嫌なこと、悲しいことがあって精神的に辛い時はいつも音楽に助けを求めてきました

疲れた時に癒される音楽は人それぞれ。

寄り添ってくれるような優しいバラードで癒される人もいれば、アップテンポのハードな曲を聴くことで落ち込んだ気分が吹っ飛ぶ人もいると思います。

エニグマのReturn To Innocence(リターン・トゥ・イノセンス)はそんな風に気持ちが沈んで、無気力感に襲われたときには一度聴いてみてほしい曲です。

独特な歌声がサンプリングされているので賛否両論あるかもしれませんが、この曲が持つニューエイジ的な電子音と、超自然的なほど透き通ったボーカルに体の全細胞がリラックスする人も多いはず。

特にエレクトロニカな電子音のリズムが好きな方にはピッタリだと思いますよ!

②エニグマってどんなミュージシャン?

The Cross of Changes (ザ・クロス・オブ・チェンジズ) / Enigma (エニグマ)
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エニグマはドイツを中心に活動するサウンドプロジェクトです。

2ndアルバムThe Cross of Changesに収録されているリターン・トゥ・イノセンスは民族音楽、グレゴリオ聖歌などの要素とエレクトリックなビートを取り入れた斬新なサウンドが特徴。

この曲はヒーリングミュージックとしても評価され、『癒し』をコンセプトにしたヒーリングアルバムである『Feel(フィール)』にも収録されていたので、耳にしたことがある方も多いんじゃないでしょうか?

ちなみにエニグマは古代ギリシャ語のainigmaが語源で、『(理解しがたい)謎、難解なもの』という意味。

エレクトロニックでもあり、アンビエントでもあり、ニューエイジでもある、ジャンルを超えた音楽は神秘的でスピリチュアルな癒しそのものなのでピッタリのグループ名かもしれません。

③ドラムはLed Zeppelinの曲をサンプリング

1996年のアトランタオリンピックの公式テーマソングにもなったこのシングルは、イギリスで3位、アメリカでは4位、その他10以上の国で1位の大ヒットを記録し、日本でも J-wave でNo.1になるなど世界的に旋風を巻き起こしました。

ドラムはレッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムが演奏した、When the Levee Breaksからサンプリングされたもの。

When the Levee Breaks(レヴィー・ブレイク)
オリジナルはアメリカのメンフィス・ミニーという女性ブルースシンガーの曲で、イギリスの超大御所ロックグループLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)がカバーしたバージョンが有名。
ジョン・ボーナムのドラムで始まるこの曲のドラムプレイは「究極のドラムサウンド」と多くの音楽関係者に評価され、サンプリングに使われることも少なくありません。

そしてこれまで聴いたことの無いオリエンタルな雰囲気を作りだしている独特な歌声は、台湾のアミ族の歌い手であるDifangの歌声をサンプリングしたものです。

この台湾原住民の音楽をパブリックドメインだと思っていたエニグマ側が無断で使用したため、訴訟に発展したけれど無事に和解。

PVは死を迎える男性の一生をさかのぼって、赤ちゃんとして生まれるところで終わる内容になっており、『無垢への回帰』をイメージしていることを想像して見るととてもドラマチックに感じられます。

 

↓Songwriter(s)【Michael Cretu, Kuo Ying-nan, Kuo Hsiu-chu, John Bonham】
愛-献身

感情-想い

弱くなる事を恐れないで
強くなる事に思い上がらないで
友よ 自分の心を見つめるんだ
それが自己への回帰であり

無垢への回帰なんだ

もし君が望むのなら笑えばいい
そうしないといけないなら泣けばいい
自分を隠すことなく

ただ運命を信じるんだ

他人の言うことは気にしなくていい
自分の道を進むんだ
諦めないでチャンスを活かしてほしい

無垢への回帰のために

それは終わりの始まりなんかじゃない
自己への回帰

無垢への回帰