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アルバム情報

  • 発売年:1995年
  • 収録アルバム:The Great Escape(ザ・グレイト・エスケープ)
  • アルバム最高位:全英1位、全米150位

ブラー vs オアシス 論争

1990年代にイギリスで大ブームとなったブリットポップの代表格バンド、ブラー。

ブラーの人気が爆発している時期に製作された4枚目のアルバム「ザ・グレイト・エスケープ」に収録され、バンドにとって初の全英No.1になった曲、"Country House(カントリー・ハウス)" 。

この曲は、あの有名な『ブラー vs オアシス』論争にかかわりの深い曲。

オアシスのシングル "Roll with It(ロール・ウィズ・イット)" とわずか1週間しか発売日が違わなかったブラーの "カントリー・ハウス" 。

ブラー側のレコード会社の判断で、もともと決まっていた "カントリー・ハウス" の発売日をあからさまに "ロール・ウィズ・イット" と同じ日に変更したんだから驚きです。

結局このバトルは、ブラーのカントリー・ハウスが1位、オアシスのロール・ウィズ・イットが2位で、ブラーが勝利を収めています。

しかし、アルバムの売り上げではオアシスの歴史的名盤「モーニング・グローリー」に大きく差をつけられる結果になってしまったんですよね。

つまり『ブラー vs オアシス』論争のシングル対決はブラーに軍配が上がったけど、アルバム対決はオアシスの圧勝だったというわけです。

ザ・グレイト・エスケープはイギリスでこそ1位を獲得していますが、アメリカでは全然ヒットしませんでしたから…。

  1. ステレオタイプス - Stereotypes
  2. カントリー・ハウス - Country House
  3. ベスト・デイズ - Best Days
  4. チャームレス・マン - Charmless Man
  5. フェイド・アウェイ - Fade Away
  6. トップ・マン - Top Man
  7. ザ・ユニヴァーサル - The Universal
  8. ミスター・ロビソンズ・クワンゴ - Mr. Robinson's Quango
  9. ヒー・ソウト・オブ・カーズ - He Thought of Cars
  10. イット・クッド・ビー・ユー - It Could Be You
  11. アーノルド・セイム - Ernold Same
  12. グローブ・アローン - Globe Alone
  13. ダン・アブノーマル - Dan Abnormal
  14. エンターテイン・ミー - Entertain Me
  15. ユウコ・アンド・ヒロ - Yuko and Hiro

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ブリットポップ最盛期のアルバム

この「ザ・グレイト・エスケープ」は多くのバンドがデビューしたブリットポップ最盛期に発表されたアルバム。

ブリットポップとはブラーの前作「パークライフ」の発売や、そのころデビューしたオアシスから始まった音楽のムーブメントのこと。

ブラーやオアシスのブレイク以降、それに続けと様々なバンドがデビューしまくって玉石混交だった時代です。

しかし、このブリットポップという音楽史の一時代は90年代後半に終わってしまいます。

オアシスの3rdアルバム「Be Here Now(ビィ・ヒア・ナウ)」に対する評論家やリスナーの失望。

それに加えてブラーが5thアルバム「Blur(ブラー)」でオルタナティブ志向になったことや、ボーカルであるデーモン・アルバーンの『ブリットポップは死んだ』という発言。

ブリットポップの発端となったのがブラーとオアシスであり、ムーブメントを収束させたきっかけもブラーとオアシスだったと言ってもいいかもしれません。

郊外でのどかに暮らす男の曲

この曲 "カントリー・ハウス" は、都会での仕事に成功した男が郊外に家を買って悠々自適にしてる様子を歌った曲です。

イントロからかなり陽気なリズムで、リズムもウキウキ感が伝わってくる跳ねるようなリズムで終始演奏されています。

郊外に家を買った男が主役の歌詞ということもあり、曲に感じられるのはどこかのんびりとした雰囲気で、牧歌的なホーンセクションも微笑ましい。

2ndアルバムに収録されている "サンディ・サンディ" も、3rdアルバムに収録されている "パークライフ" も、かなりポップでキャッチーな曲でしたけど、"カントリー・ハウス" のクオリティの高さはそれ以上です。

リズミカルに韻を踏んだ歌詞

このテンポの良さはなんでなんだろう?と英詞をよく見てみると、韻を踏んでるんですね。

1番の歌詞では「money と terminally」「it と limit」が、2番では「story と mortality」「Balzac と prozac」の部分が韻を踏んでいて、Aメロのテンポをさらにリズミカルなものにしてるんですね。

2番の歌詞では、オアシスの2ndアルバム「Morning Glory(モーニング・グローリー)」を皮肉ってるともとらえられる形で歌詞に登場させてます。

『ブラー vs オアシス』論争の真っただ中に発売された曲なのでどう考えてもわざと狙ってやったとしか思いようがなく、そのあたりも聴いていて楽しいところです。

巨大なロール状の雲のことを「モーニング・グローリー」って言うこともあるらしいですけど、ここでは間違いなくオアシスのことを意識していると思います。

2番の終わりまでは、田舎で都会の喧騒から逃れて悠々と暮らしてるぜって感じのことを歌ってます。

でも最後の大サビ前のブリッジ部分で歌われる、

「Blow, blow me out I am so sad, I don't know why(俺を吹き飛ばしてくれ、悲しいんだけどなぜだかはわからないんだ)」

って部分がとても意味深です。

都会の華やかさ、にぎやかさを捨て地方に移り住んだ男の虚しさ、喪失感がここに表現されているのかもしれないですね。

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