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①SUPERSTAR(スーパースター)ってどんなバンド?

スコットランドの音楽都市、グラスゴー。『グラスゴーシーン』と呼ばれる音楽が活発化していた1992年にクリエイションレーベルからデビューしたゴスペルチックなバンドがこのSUPERSTARです。

フロントマンのジョー・マカリンデンはクラシック音楽にも明るく、ギターだけでなくベース、バイオリン、そしてストリングスのアレンジにも才能を発揮。

グラスゴーで活動する多くのバンドからレコーディングミュージシャンとして声がかかるほどでした。

しかし、いよいよデビューとなり、そのアルバムの制作のためにグラスゴーからアメリカに活動の拠点を移した直後から雲行きが怪しくなっていきます。

レコード会社のトラブル、SUPERSTARと共に歩んできたスタッフの解雇などの影響により、デビューアルバムは満足なプロモーションもされないまま発売

「金にならないからバンドを辞める」

ある日のミーティングでメンバー全員にそう告げられたジョー・マカリンデンはアメリカでの4カ月を絶望の中で過ごし、その後グラスゴーに戻りました。

なので、この2ndアルバム『パーム・トゥリー』はデビューアルバムとは全く違う精神状態、全く違うバンドメンバーで作られたアルバムになっています。(※後にギタリストだけ復帰)

スーパースターって単語自体がいろんなところで使われてるし、一般的過ぎてちょっとネットでも検索しにくかったところも、せっかくいい曲を作っているバンドなのに日本では全然知られていなかったりする原因になってしまったのかなと思います。

PALM TREE(パーム・トゥリー) / Superstar(スーパースター)
created by Rinker
  1. Monstermind
  2. Superstar
  3. Breathing Space
  4. Sparkle
  5. Every Day I Fall Apart
  6. Once Again
  7. Palm Tree
  8. And When The Morning Comes
  9. Two Of A Kind
  10. Life Is Elsewhere
  11. The Teacher

②PALM TREEはライヴレコーディング形式で収録されたアルバム

日本では1998年の1月に発売されたアルバムPALM TREE(パーム・トゥリー)

「ライブレコーディングができるだけの力があれば、実際のライブでは聴く人の心をもっと動かすことができると思う」

というジョーの考えもあり、このアルバムはなんとすべてライヴレコーディング形式の1発録りで録音されているんです。

実際にアルバムを聴いている人が目の前にいるかのように、すべての曲を真剣に魂を込めてワンチャンスで歌っている。

だからこそ、アルバムのすべての曲がまっすぐに私の心に響いてきたのかもしれません。

そしてこのアルバムの3曲目に収録されているのが、絞り出すようにセンチメンタルに歌い始めるジョーのボーカルが胸を打つBreathing Space(ブリージング・スペース)。アコースティックな音色が美しく、ややレトロで郷愁的な雰囲気もある感動のアコースティックナンバーです。

私個人の思い出補正もあるかもしれませんが、楽しかった学生時代を思い出して超ノスタルジーな気分に浸ってしまう、知られざる名バラードだと思います。

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③ブリージング・スペース=くつろげる(息抜きできる)場所

ブリージング・スペースは聴いた人の心を一瞬で奪ってしまうジョーのボーカルとピアノの音色が感動的な、まるでゴスペルを聴いているような神々しい高揚感を持った曲。

このアルバムの国内盤用ライナーノーツを書いたライターさんが、

「ゴスペルみたいなアルバムだね」

と伝えたところジョーから、

「今から君の所に飛んで行って握手したい気分だよ!」

と喜ばれたそうなので、ジョー本人もゴスペルのような世界観をイメージしていたのかも。

演奏は、最初のサビまでは弾き語り風のピアノでジョーが感情を込めて、繊細に、ささやくように歌っています。

全体的にシンプルな構成だからこそ、透き通るようにきれいなジョーの歌声が立体的に聴こえてくる。

人生に疲れて気力を失い、「くつろげる場所」「息抜きできる場所」が欲しいと思っている時には猛烈に心に染みる曲です。

 

探しているのは小さくてもくつろげる場所
どこに行っても誰かがいるのさ
息抜きできる場所が欲しい
本を読む
ヒーローたちは死ぬほど退屈
目を閉じて話をでっちあげる
息抜きできる場所が見つかった
動き続ける間中ずっと
君は僕を見ている
まるで何かが違っているかのように
君がわかってくれるのは
何もかも済んだ後
僕はそんなに寂しくない
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